JUNKO THE WORLD

天使と幼妻の甘さを兼ねそなえた歌声を持つ歌姫 八神純子を綴ります

曲レビュー ~ ♪TIME♪(アルバム『TRUTH HURTS』 より

2006-06-08 20:27:57 | 歌の独断感想
八神純子の声量、音域の広さ、音程の確かさ、表現力はここで確かめてみて下さい 


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歌とか曲の独断感想というカテゴリーを作っていろいろと八神さんの曲をコメントしているのだけど、そのコメントの方法もいろいろなスタイルがある。
クリフォードさんのように、アレンジや演奏まで含めて彼女の素晴らしさをいろいろな言葉で自由自在に表現するスタイルもある。
わたしも、あのようなエントリーが書ければ素晴らしいと思うのだけど、そうは問屋も卸さないのが現実。
実際、音楽に対してとても興味を持っていたわけでもなく、ただ単に自分の感性に合う音楽を好んだだけであったので、総合的には大したことが書けない。
そして、当時のいろいろなバック資料を持って背景まで熟知していないので当然といえば当然なのですがね。

まあ、そんな曲の独断評価なのですが、彼女がその当時思ったことは、今でも詩というモノから垣間見ることができる。
そういった観点も含めてこれからは書いていこうと思います(今までも、そんな感じだったのですがね!)

さて、これから評価というか感想に入っていきたい。
彼女の曲は、ヤマハ前期は恋に恋する乙女の気持ちを歌ったようなイメージで、後期は恋する女性の心情。
そして、アルファムーン時代は、基本的にはラブソングなのだが、社会的な内容も含んできたと思う。
NEC時代は、さらに社会的な内容に多くの軸足を据える。

今日は、そんな社会的な色合いが濃い曲の感想を書いてみたい。



♪TIME♪(アルバム『TRUTH HURTS』 より)

この曲を聴くといつも考えてしまうことがある。
一人の人間が生きていく時間は短い。
本当に、70年とか80年という時間はあっというまだ。
40歳を過ぎるとつくづくそんなことを感じる。
自分が物心過ぎて既に40年近くが過ぎるが、この記憶が残っている40年という時間はあっというまで、残りの時間は今までの時間が保証されていてもとても短く感じる。
そんな人生を考えると、この曲は心の奥底に響く。

この曲が書かれたのは、プラザ合意がおこなわれた2年後、ルーブル合意からブラックマンデーへと進む中、日本は円高不況真っ只中な頃。
円の対ドル交換レートは一気に260円から120円に。
まだ、バブルへの扉の袂にたどり着いただけだった。

この詩の中で、最初に出てくるのは、勝ち組、負け組の人を思うときに時間という誰にも同じ資源を自分は有意義に使っているかという彼女からのメッセージだ。
後半は、テレビのバラエティにうつつを抜かし時間を無為に過ごすなかでも、時間はどんどん過ぎ去っていく。
そんな中、自分に手をさしのべる身近な人たちに、限られた時間で何が与えられるのか?
そんな思索的なメッセージを彼女は私たちへ送っている。

それにしても、彼女 この時30歳。
20年後の日本の姿が見えているようなメッセージだと今さらながらのように感じる。


いつものお願いです。



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