JUNKO THE WORLD

天使と幼妻の甘さを兼ねそなえた歌声を持つ歌姫 八神純子を綴ります

歴史の方程式 ・・・金融市場の崩壊から八神純子まで

2008-12-20 20:48:07 | アマゾンレビュー
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歴史の方程式―科学は大事件を予知できるか

エントリを3ヶ月放っておいた関係で以前途中まで書いた内容は全く意味をなさなりました。

歴史の方程式という本の話を書こうとしているわけですが、米国発の株式市場の暴落は、現在では自動車産業の崩壊まで話が進んでしまいました。
今言われているのは、派遣切りがどうこう言っているのがマスコミ発の話なのですが、所詮他人のことのように聞こえてなりません。
実際は、派遣だけの問題ではないという気もするのですが・・・

まあ、そんな現在の状態なわけですが、本の内容としては

・全てはベキ乗則で成り立っていて、臨界状態に達した物事は小さなきっかけで大きな物事に進展する。
・その元となる臨界状態はいろいろな状況で発生する。
・物事の規模と発生頻度もベキ乗則で成り立っていて、そのベキ乗則自体にフラクタル性があるということが説明されている。
 フラクタル性、すなわち相似系なのだと。

米国金融の崩壊も臨界状態だった金融市場が小さな崩落から大崩落に至る経緯は歴史の方程式にも書かれている内容です。

その原因となったリーマンが破綻しなければ米国金融は安泰だったのか?という事に関して言えば、結局どこかで崩壊が起きて同じ結末をたどるって事ですね。

同じようなことは、臨界状態に陥った第一次世界大戦前ヨーロッパ世界におけるセルビア事件のように、単にオーストリア皇太子を乗せた車の運転手が道を一つ間違えたから始まったからからではないのだというように、その事件が起きなくてもどこかで同じような結果をもたらす事件が起きるのだと。

さて、臨界状態という話を日本における歌謡界に当てはめるとどうなるのか?
特に1970年代はどうだったのかということです。
それ以前は、私・・歌を作る人、私・・歌を歌う人 という棲み分けがあったわけですが、その状態は既に臨界状態にあったのではないでしょうか。
その臨界状態において、小さな崩落がフォークソングという日本独特のジャンルで起こった。
その崩落は、女性歌手としては荒井由美の出現で大崩落に至る。
そして、我らが八神純子の誕生となるわけで、彼女は日本歌謡界において大崩落の時期に生まれた至宝の砂なんです。
歴史の方程式的に言えば、彼女がいなくてもきっとボサノバを全面に出した若い女性が登場したでしょう。
でも、やはり八神純子じゃなくてはいけないのです。

彼女の声、歌唱力、作曲力を1974年当時に知ってしまった私に関して言えば、八神純子じゃなくてはいけない。
どこかで同じようなシーンが登場するのが歴史の必然なのですが・・

最後に、この本に最初から最後まで流れる説明はとても説得力があるように感じました。
恐竜の絶滅に関しても、定説では隕石がカリブ海に衝突して核の冬と同じ状況になった。
それはイリジウムの量でも説明できているのですが、なぜ恐竜だけ滅亡したのか?
陸、空、海に恐竜はいたわけなのに。
恐竜は滅亡して、何故 哺乳類は生き残ったのか?
核の冬では説明できない。
その、滅亡に関する説明も隕石とは別のアプローチで説明されている。
で、結局のところ 恐竜という種が臨界状態だったということが説明されている。
そこで、人間ももう臨界状態ではないのではと感じるのです。
人間の産んだ科学技術は、進化という時間軸を劇的に短縮していて臨界点はもうそこまで来ている。
恐竜の絶滅も明日は我が身ではと感じてしまうのでした。

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さらに八神純子さんの事を知りたくなった方は、もっと深い深い八神純子論を展開されている 姉妹サイトであるクリフォードさんのサイト Turquoise Blue 比類なき歌姫八神純子 をご覧下さい。