この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

『あなたへ』-高倉健と田中裕子主演で降旗節夫監督の映画だが

2012-08-26 22:40:51 | 最近見た映画


       【2012年8月26日】   TOHOシネマズ二条

 降旗監督には失礼だが、あまり期待はしていなかった。

 降旗監督の高倉健主演での映画といえば『駅(ステーション)』をまず思い浮かべる。
 観に行ったが、情緒だけが先立って、何が言いたいのか、ストーリー展開も訳が分からず、途中で観るのを投げ出した記憶がある。

 同じ、倍賞智恵子と高倉健の映画で言えば、その以前に公開された『幸福の黄色いハンカチ』や『遙かなる山の呼び声』のインパクトが強すぎて、中途半端な脚本にバカらしくなったのかもしれない。
 

 今回のは、期待に反して悪くはなかった。
 ロードムービーである。富山湾越しの立山・剣の雪山風景はあこがれる。竹田城祉の天空の城も良かった。京都も出た。門司も平戸もまた訪れたい。

 館内を見渡すと、60歳を過ぎた老夫婦が熱心に観ていた。自分の後始末はやはり気になるとろだ。

  

          



 でもやはり、山田洋次に比べるとインパクトに欠ける。それと、演出のまずさが所々目につく。不自然なのだ。

 ストーリーはともかく、配役は圧倒的だ。

 出演者の過去の映画を思い浮かべてしまう。
 高倉健と田中裕子。高倉健で思い浮かべるのは『幸福の黄色いハンカチ』。一方、田中裕子の場合、わたしは『いつか読書する日』が忘れられない。

 余貴美子は『おくりびと』がよかった。
 
 原田美枝子は『ああ、野麦峠』も『愛を請う人』も印象的だった。

 大滝秀治は存在感が違う。テレビドラマ『総会屋・錦城』から始まり『男はつらいよ』まできりがない。

 佐藤浩市は『誰も守ってくれない』と『闇のこどもたち』だ。

 そんなんで、つい昔の作品を思い出してしまう。


 それでも、『駅 STATION』よりずっとわかりやすく良かったし、最後の切り返しも良かった。


    ○      ○    ○


 晩、家に帰って、『 いつか読書する日』をDVDで観た。やはり、ずっとよかった。



    『あなたへ』-公式サイト




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