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ナチス・ドイツ時代を生きた牧師マーティン・ニーメラーの悔恨の言葉にあやかって

2025-06-29 12:16:53 | 世の中の状況について

   【 2025年6月27日 記 】

 ニーメラーの詩(悔恨の言葉)は以下の通り。

  ナチスが共産主義者を連れさったとき、私は声をあげなかった。
  私は共産主義者ではなかったから。
  彼らが社会民主主義者を牢獄に入れたとき、私は声をあげなかった。
  社会民主主義者ではなかったから。
  彼らが労働組合員らを連れさったとき、私は声をあげなかった。
  労働組合員ではなかったから。
  彼らが私を連れさったとき、
  私のために声をあげる者は誰一人残っていなかった。


              ミルトン・マイヤーによる記述


 ニーメラーは、ナチスドイツを生きた一牧師だったが、【ヒトラー・ナチスが、民主的だと言われたワイマール憲法のもとで権力を徐々に拡大し、まずは共産党員を拘束し、ユダヤ人をゲットーに囲み、憲法に《非常事態条項》を書き加えることによって全権を掌握して、政権に都合の悪いあらゆる国民、市民を牢獄に閉じこめ、全世界に牙を向けていき、近隣諸国を地獄に放り込んでいった】ことに対し、彼は戸惑いを感じたかもしれないが、何も行動を起こせずにいたことを戦後、上の言葉を吐露することによって自らの心境を綴って、将来に向けて警鐘を鳴らした。

   政府が年金を切り下げた時、自分は声をあげなかった
   自分は年金をもらう歳ではなかったから
   政府が生活保護世帯を切り捨てようとしたとき、自分は声をあげなかった
   自分は生活保護費を受け取るほど貧しいとは思わななったから
   政府が入院ベッドを削減するといったとき、自分は声をあげなかった
   自分は今、健康で入院することなど考えられなかったから
   政府が「特定秘密保護法」を制定したとき、自分は声をあげなかった
   自分には隠すような後ろめたい秘密など持っていないと考えたから
   政府が南西諸島にミサイル基地の建設を進めている時、自分は声をあげなかった
   自分の住まいから遠い所の出来事など関心が持てなかったから
   政府が学術会議の改変をたくらんでいる時、自分は何も感じなかった
   自分には《そんな高尚なこと》は何ら関係ないことだと思っていたから
   政府がミサイルをアメリカから購入すると知った時、自分は反対しなかった
   自分の国を守るのは、自国の責任と思っていたから
   政府から自分に召集令状が届いたとき
   自分は、もはや戦争から逃れられないことを知った



  【高齢者と若者】、【貧困者と富める者】、【健常者と病弱者】、【地方と大都市圏】、【移民者と住民】
  《これらの分断や対立をあおること》と《無関心》は、政府や支配するものにとって一番の《好都合》であり、問題の解決を困難にしている。

  こんなことにならないように自分を戒めていきたい。

 





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