身震いするほど素晴らしい映画だった。ストーリーも配役も脚本もみな良かった。ダイアン・クルーガーの熱演も素晴らしかった。ドイツにこんな素敵な女優がいて、こんないい映画が作れるんだ! 今年最高の1つかも! . . . 本文を読む
オウム返しのような、空虚な枕詞を並べる安倍首相。この言葉で、思考を中断してしまった国民が、そのうちどうしようもない虚無感に襲われるのを、安倍首相や麻生大臣は、今か今かと待っているのだ。 . . . 本文を読む
映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の音楽に魅せられて、テレビの『キューバ紀行』の番組を見ては、カリブ海にそそぐ太陽のようにその明るく陽気で楽天的な人々の表情に引き寄せられて、またカストロが牽引する一風変わった社会主義国キューバとはいったいどんなところかと旅行を思い立った時、ゲバラのことももっと知っておこうと、読み始めたのが最初だった。 . . . 本文を読む
ヨーロッパ諸国における難民受け入れ問題は右派の台頭を助長し、1国の問題にとどまらない様相を見せている。中でも、難民の積極的受け入れを表明しているドイツ国内の住民はどんな意識を持っているのかと、この映画に興味を持っていた。 . . . 本文を読む
「サーミ」とは、北欧やロシア西部の北極圏であるラップランド地方でトナカイを飼育しながら生活を営む、フィンランド語に近い独自の言語を持つ先住民族と言うことだ。映画の主な舞台となる1930年代、スウェーデンのサーミの人は他の人種より劣った民族として差別された。日本にアイヌ民族がいるように、1930年代のスウェーデンにも、他の国にも同様に《虐げられた民族》がいたのだ。統一国家を形成していく過程で、その民族の歴代固有の土地を取り上げる課題もあって、国民の価値観や住民の生活様式を画一化し、一方では差別意識を利用して分断し統治するのが手っ取り早かったのかもしれない。
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