柏魂・次世代へ受け継がれるもの

レイソルのオフィシャルサイトに、新コーナーとしてＷＥＢ会員専用ページがオープンした。
その中の記事のひとつとして、昨季限りで引退した酒井直樹のインタビューがある。

酒井はサポーターに非常に愛された選手だ。
初めてユースからトップチームに昇格し、若くしてレギュラーを勝ち取ると、一気に日本代表まで登り詰めた。
類い希なスピードとテクニックを兼ね備え、得点力も高い。しかもアイドル並みのルックス。しかし、そういう条件とは裏腹に、女性ファンだけではなく、男性サポーターからも絶大な支持を得ていたのは、ひとえに彼のひたむきで、無限の可能性を感じさせたプレーゆえだろう。

私が印象深いのは、やはり優勝した９９年ナビスコカップ決勝。
先発フル出場して何度もサイドを切り裂き、バデアとのワンツーから大野の先制点をアシスト。この試合以降、彼の姿をピッチで見る機会は、徐々に減っていってしまったのだが・・・

９９年シーズン後半以降、西野体制下でレギュラーポジションを失って以降は、比例する様にして怪我がちとなり、結局かつてのプレーを取り戻す事なく、レンタル先の札幌で大怪我を負い、引退へと追い込まれる事となってしまった。

今年からはレイソルのユースコーチとして、再びレイソルの屋台骨を支えてくれることとなった。彼の鮮烈なドリブルを、是非とも次世代の選手達に引き継いで欲しい。我々は、彼の魂を受け継いだ選手のプレーをピッチ上で見る事を何よりも楽しみとしているのだ。