鴻待日和

44歳。進行流産・化学流産・稽留流産。
愛しい人の子を抱ける日は来るのか・・・?

あれ・・?

2007年08月27日 | 流産
 ミソサザイは特定の宗教に帰依してはいませんが、典型的な日本の庶民らしく(?)お家の中には神棚と仏壇が欲しい。
 でも今のところ、ウソ君との生活は仮住まいで神棚も仏壇もありませんし、たとえ仏壇があったとしても双方の両親は分家で且つ健在なので、祀らなければならないホトケさんは今のところいない。

 ・・そうは言っても、幼い頃から仏壇に向かいご先祖さまに挨拶するのが習慣になっているので、仮住まいと言っても何も無いと落ち着かないもんです。
 なので、祈りの場というか、ご先祖さまへの《心の通信基地》というカンジで、低い棚にお水とお茶とお香立てを置き、通りすがりの無縁さんが寄ってくると困るから双方の祖父母の戒名などを書いて立て、インテリア代わりの花を飾って、忙しくない朝は線香を手向けることにしています。

 でも、ウソ君のご家庭ではそういう習慣が無かったのか、《日常的に祈る》ことには無関心なんですよね。(神社仏閣に出かけた時は勿論べつですが。)
 ミソサザイが、忙しい朝の合間をぬってちゃっちゃと水・お茶・線香!とやっていても、一緒に祈ったことも手伝ってくれたことも無い。

 ・・まぁ信仰なんてものは自分のためにやるもんで、人を誘ったり勧めたりするもんじゃないと思っているミソサザイ(←信仰心があると知るとスリ寄って来る人種にチョー辟易していたりする・・)、当然、ウソ君にも祈ることを勧めたことはありませんでした。

 先日。ミソサザイは3日ほど、夏休みで実家に帰省するため家を空けました。
 帰宅した翌朝。いつものように水とお茶を替えようとして、「・・あれ?」

 水とお茶の位置が逆になっている。

 ・・ま、たまに寝ぼけて間違えるからな。

 さ、次は線香・・と思って見たら、そろそろ無くなるなァと思って節約して使っていた線香が、全てカラッポになってた。

 私が留守の間、かわりにウソ君が仏壇の世話をしてくれてたのだ。(水とお茶の位置は逆だけど

 ウソ君は、あいかわらず高倉健で、「俺が替わりにやっといたよー」などとは一言も言わない。だからあやうく見落とすところだった。

 ウソ君は高倉健で、悲しいとか残念とかいう感情の言葉も、ほとんど口にしない。態度にも表情にも出さない。でも、黙ってひとりで祈っていた、ウソ君。
 多分、たーちゃんのために。
 あるいは、たーちゃんに「そっちの世界で次の子にウソ家を推薦してね♪」とお願いするために。

 ウソ君がどんなにたーちゃんのことを残念がっていたか、しみじみ分かった気がした。

 だからこそ、頑張らねば。次のトライに向けて


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