KOBE Diary

神戸から、愛する人たちへ。

触れあうこと

2008-06-13 | Weblog



何度も言うけれど、

触れあうことはとても大切だ。

たとえば明け方の夢を思い出せばいい。

皮膚感覚がともなう夢は、

それが夢であったなどとはとても思えないほどだろう。

そのとき人は「もう一つの現実」さえ生きている。

夢と現実を脳は必死でたて別けようと努力するが、

それでも目覚めた後に残るもの。

それが生々しい皮膚感覚だ。

夢は「見る」ものだが、

「聞く」ものでも、「嗅ぐ」ものでも、「味わう」ものでも、

「触れる」ものでもある。

そして、この「触れる」という感覚が、

もっとも夢を生々しくさせる要因だ。


今日のコミュニケーションは実に多様化している。

だがメールよりも電話が、

電話よりもさらに実際に会うことがもっと大切だ。

かりに将来、

バーチャルに立体視し、聞き、嗅ぎ、味わうとこが可能になっても、

触れる感覚さえ擬似体験できるようになっても、

それはすべて「電子」という単一の媒介を通じて行われるものであり、

当然のこととして時間差が生まれ、

「擬似」以上のものを求めることはできない。


まず会うことだ。

まず触れあうことだ。

それこそが生命体同士にとって最重要の交流だ。

それがゆいいつ、

人類を人類として、人間を人間として保つ、

根本的な要素なのだ。

そうぼくは確信する。