KOBE Diary

神戸から、愛する人たちへ。

ネギの子

2008-06-03 | Weblog
ぼくは、どうしても君を食べられない。

ネギの子。

あんまり可愛いから。

ほんの軽い気持ちで、

伸びてきたら食べられるかも、なんて、ちょっと思いながら。

根元まで切っていたのに、

もう、こんなに成長して、子どもまで出てきて、

ぼくはもう、ドキドキしている。

どこまで伸びるんだろう。

もし、まだまだ成長するなら、

土に移しかえてやろうか、なんて、

それでも、まだ食べられなかったら、

ネギ畑でもつくってやろうか、なんて、

勝手に空想をふくらませて。


でも、もし、枯れてきたらどうしよう。

ネギくん。ネギの子どもたち。

毎朝、ぼくは水を取りかえるから、

お日さまにもキチンと当たるようにするから、

虫がつかないように気をくばるから、

どうかこのまま成長してくれ、と、

祈るように、君を見つめて。

ネギくん。

ぼくは、きっと、ずっと、君を食べられない。

ふう。