奥野garden ~奥野ガーデン~

記録を残さなければ、
風のようにとんでいってしまう毎日。
授業も然り。
日々の実践等を記していきたい。

ひろくん。

2008-06-28 18:41:41 | 携帯メールから投稿
◆今日は、5時半に起きた。家族全員が。
 わたしは、2時頃から起きている。
 昨日は、7時半ごろにみんなで寝た。
 ひろくんの調子が悪かったこともある。変なせきが出る。

◆二人で公園まで散歩。
 散歩と言っても、自転車(三輪車)だ。
 朝の散歩はとっても涼しい。

◆今日は、大崎の温泉に行ってきた。
 帰りに、ケーキ屋さんでおいしいものを食べた。
 今日は、『贅沢日』だった。

最近読んだ本

2008-06-28 18:35:13 | 読書日記
◆雑誌『ブルータス』で、井上雄彦特集が組まれていた。
 おもしろい。興味深い内容。
 上野の森美術館で展覧会が行われている。
 ぜひとも行ってみたい。。。(ムズカシイ。)
 
◆なんと言っても、線がいい。
 命がこもった作品、しかも「日本画」を画ける美術家だ。
 このチャンスは一生に一度かもしれない。
 

最近読んだ本

2008-06-28 18:28:39 | 読書日記
◆うちの奥さんの薦めで読んでいた。
 
 『体は全部知っている』吉本ばなな

 独特の感じがとってもおもしろくて、最後まで読んでしまった。
 【人間観】

◆~引用~
 生きていることには本当に意味がたくさんあって、星の数ほど、もうおぼえきれないほどの美しいシーンが私の魂を埋めつくしているのだが、生きていることに意味をもたせようとするなんて、そんな貧しくてみにくいことは、もう一生よそう、と思った。

 生きていることには本当に意味がたくさんある。
 が、
 生きていることに意味をもたせようとする
 ことは、
 貧しくて、みにくいことだ。

 印象に残った。

◆私たち教師の仕事もそうだ。
 少なくとも私は、
 ”子どものため、あの子のために”仕事をしているわけではない。
 自分自身が、成長するため、よりその実感を得たい。
 その実感のために仕事をしている。
 「おまえのためにやっている」なんておこがましいことだ。
 そうやって、意味をもたせようとすることは、たしかに卑しい。 

【構造化】活用力“6つの力“

2008-06-28 05:51:13 | なんやかんや
1 坪田先生の活用力
  論文コピーを見れば分かるのであるが、一度自分で記してみたい。
  坪田先生が提案した活用力は、次の6つである。

① 深める力 (発展力)
② 広げる力 (応用力)
③ 使える力 (適用力)
④ つなげる力(関連力)
⑤ 作れる力 (創作力)
⑥ 読める力 (分析力)
  
  これら6つを構造化してみたいのだが、構造化にはいくつか考え方があるようだ。
それを鈴木先生が示された。

ア「基本から応用へ構造化する。」
イ「段階的に構造化する。」
ウ「全体的に関連づけて構造化する。」

極めて重要な視点で、分かりやすい。

2 「典型例」が示せるか
坪田先生は、論文で算数科において例が示されているが、他教科においても同じ考え方ができるだろうか。例えば、
「① 深める力(発展力)」は、

「もしも~だったら」と考えて新たな問題を見出す力

と書かれてある。
国語で考えてみよう。
「①深める力(発展力)」を国語で言い換えると、

「文章を検討して“ある一つの答え”を見つける。そこで得た答えをもとに、自力
で違う文章で検討する」

ということになるだろうか。
 「②広げる力(応用力)」

基本の考えを生かす幅広い応用を考えられるようにする力
を言い換えてみると、どうなるか。
  
  “ある一つの答え”を生かし、授業から離れた場面に使う力

ではどうだろうか。
 同じように、活用力③~⑥の力を国語で置き換えて考えてみなければならない。
できるだけ坪田先生の提案通りにしなければならない。これが難しい。
 ここまで書いて、国語の授業で、「①深める力(発展力)、②広げる力(応用力)」のイメージが重なるものが多かった授業がある。
この授業から「典型例」が示せるかどうか考えていく。

3 授業にかけるⅠ
次のような作文の学習を行った。
「文は短くすっきりと書く方がよい」ことを教える。これがねらい。
だらだら長く書くのではなく簡潔に書く方がわかりやすいし、言いたいことがよく伝わる。そのためには、「。」がたくさん使うとよい。
という内容を、実際にノートに書かせながら、教えていった。

① 国語の授業実践 ~ 学級通信より ~







◆作文の授業をしました。
 左上のような画面で、題名だけ見せました。
先:「この題名で作文を書きました。」   少しずつずらしていきます。
 だんだん、「あ~」とか「え~」とかいう反応になってきました。最後まで示した後、
先:「上手という人は○、上手とは言えないという人は×と書きなさい」
と聞きました。
子: ○・・・ 0人  ×・・・19人
先:「これ、何がいけないのでしょう。×の理由も書いて。」
子:「文が長くて分かりにくい。」 「接続詞がない。」
「「て」や「、」が多すぎる。」
先:「この作文、いくつの文からできていますか?」
子:「1つ。」
先:「その通り。この作文は、一つの文からしかできていません。
文の切れ目を示す『。』句点が一つしかないのです。」
先:「どうすればよくなりますか?」
子:「「て」をあまり使わないようにする。」
「句点をふやす。」
先:「そうだよね。たった一文の中に、したことを詰め込みすぎです。このようにだらだら長く書くと、何を書いているのかよく分からなくなりますね。
もっと短く切って『。』句点をつけるとよいですね。」

  『。』1つつけると、500円。
   『。』が2つで1000円。
   短い文は、わかりやすいです。
   『。』1つ500円玉一枚の価値があるのです。

◆「ほえぇ~」。500円玉という表現に、子どもたちは驚いていました。
 次に、この作文を細分化して考えさせることにしました。
 右の部分だけを、いくつかの文に書きなおさせました。
 チェックしながら、文が増えたことをほめていきました。
 そして、違う部分も書き直させました。これもチェックします。
 このように練習をした後で、言いました。
先:「「インゲン豆のたねまき」の作文は、500円玉何個になるでしょうか。続きの部分も短い文にしてみましょう。」
◆この後、全員が集中してノートに向かいました。
 いつも、日記が苦手だと言っていた子どもたちもたくさんの文に書き直すことができました。
◆最後に、自学ノートを配り、自分の日記を見てみました。
「げぇ~~。文が長い!」などの声があがります。
 時間があれば、修正させたいところです。が、修正することまではできませんでした。ただ、今日の日記は「文」を意識して日記を書いていました。また、ご覧になってください。
「『。』1つ500円玉一枚」
 これを意識するだけで、作文や日記は激変するのです。
※ この実践は、齋藤一子先生の実践を修正追試したものです。<TOSSランドナンバー1111438

② 構造化 
この授業から考えると、どのように構造化できるだろうか。
「作文」というキーワードから考えると、
ア:基礎から応用へ構造化する 
イ:段階的に構造化する 
ウ:全体的に関連づけて構造化する
  のどれが一番ぴったりくるか。
   私は、ウだと考える。
   理由は、大きく一つある。それは、今回の授業をきっかけに、「文は短くすっきり書く」というコード(意識)が様々な活動に広がっていくからである。
例えば、この授業後、日記の記述に変化が見られた。そして、作文まではいかなくても、授業の感想を書く際には、短くわかりやすい感想を書くようになっている。これらは、「②広げる力(応用力)」につながっていく段階と考えられるからだ。さらに、「③使える力(適用力)」は、夏休みの読書感想文などで子どもたちが、このコードを使って書ければOKということになる。
   また、「文は短くすっきり書く」というコードがあればこそ、自分や他の人の文章を検討したり、不備を指摘したりすることができる。例えば、このコードを身につけることで、これまでの自分の書いた日記から“わかりにくさ”を実感できる。「⑥読める力(分析力」は、そういうところからはじまるのだと考える。
このように考えていくと、「ウ:全体的に関連づけて構造化する」が一番近い。
   図にしてみる。










坪田先生がおっしゃっている。
  
  持てる力を上手に使ってアウトプット能力の長けた人間が必要な時代になのである。

  国語科における「作文」指導というのは、明らかに“アウトプット能力”に直結する。
国語の典型例というのは、「“当たり前”のことの再確認」なのかもしれない。