奥野garden ~奥野ガーデン~

記録を残さなければ、
風のようにとんでいってしまう毎日。
授業も然り。
日々の実践等を記していきたい。

しょうがの甘酢づけ

2012-10-23 13:49:29 | 畑の様子
梅干に続いて・・・

しょうがの甘酢漬けに初トライしました。
今回も、地域のAさんにお声をかけていただきました。

しょうがの葉っぱって・・・どんなんじゃ?
これはなかなか、貴重な体験でした。
生姜畑で、掘りたての生姜。
みな、大家族。

それから茎と実をはさみで切り落とします。
見た目に固そうな茎でしたが、意外やぱちんと素直に切れる。
4才の次男、2歳になった三男も楽しく作業。

Aさんの庭にて水洗いし、土を落とす。
また、同時に皮を薄くこそげ落としてきれいにする。
小さい芽(というのか?)は落として丸くする。

生姜はこの土落としのため、水は必須。
Aさん宅のように、川の水が引いてあるからこその生姜づくり。

あぁ、自然に感謝。

洗い終わった生姜をもう一度チェックしてから
計量、そして塩漬け(水と混ぜて)して一晩・・・。

翌日、酢と砂糖を鍋で沸かし、
水気を切った生姜を先に瓶に戻してから、
沸騰した漬け汁を注ぐ。

これで、一週間のちから食べられます。
長くおいたらまた一層うまし、とのこと。
この甘酢漬けを使った料理も食卓に並ぶでしょう。

アップしていませんが、
梅干も最高の出来栄えです。
子どもたち、お母ちゃんの作った梅干しを美味そうにいただいています。
なんていうのか、フレッシュな果肉で。





<分量 覚書き。>
生姜 1キロ
塩  50g
酢  400cc
砂糖 500g





注文の多い料理店~主題にせまる最後の学習~

2012-10-12 05:49:33 | 授業実践
主題にせまる最後の1時間の授業~「注文の多い料理店」~

学習課題;しんしの“バカ(おろかさ)“は変わったか?

  ノートを見て、立場の確認
  しんしは変わった、〇と書いていた人?14人
  変わらなかった、×と書いていた人?4人

発問1;しんしは猟師ですか?
 ちがう。
 専門の猟師がでてくる。
 東京に帰っていく。わざわざ山に来た。だからちがう。
 仕事ではない

発問2:なぜ山に来たのですか?
 動物を鉄砲でうつため
 あそびで

指示1:次の言葉をさがしなさい。
 「早くタンタアーンと打ってみたいものだな」
 「どてっぱらに2,3発おみまいもうしたら痛快だろうねえ」
 「くるくる回ってそれからどてっとたおれるだろうね」

発問3:だれの言葉ですか?
 しんし

指示2:しんしの言葉を聞いて感じたことを言いなさい
 動物をばかにしている
 いやな感じ
 おもしろがっている

指示3:次の言葉をさがしなさい
 「呼ぼうか、呼ぼう。おい、はやくいらっしゃい。いらっしゃい」
 「さあさあ、早くいらっしゃい。」
 「ナフキンをかけて ナイフをもって、舌なめずりしてまっていられます」

発問4:誰の言葉ですか?
 山猫

発問5:しんしの言葉と山猫の言葉を聞いて気付いたことはないですか?
 両方ともおもしろがっている 
 似ている

発問6:注文の途中でしんしは気づきますが、山猫はバレて困っていますか?
 困っていません
 逆に楽しんでいます
 気付かれた後でも、「さあさあ、早くいらっしゃい!」と言っているので困っていない。

説明 しんし、人間が動物に対して言っている、行っていることを、山猫、動物がそっくりそのまま真似しているように見えますね。
   しんしのセリフを山猫のセリフとして書くと、
   「横っ腹にナイフを2,3回おみまいもうしたらずいぶん痛快だろうねえ」
   そういうことだね。

発問6:「注文の多い料理店」という物語で言いたいことは何でしょうか?
    単にしんしがだまされた、というお話ではなさそうですね。

指示4:ノートにズバリ書きなさい。
 動物の命を大事にしないと大変なばちがあたる
 動物の命をもっと大切にしなさい
 人間は自然を大切にしないといけない

説明2 みんなの発表したことを図にしてみます。













 山猫は、しんしにそういったことを教えてくれていたのかもしれない。
 
発問7:それでは、しんしはそれに気づき、心を入れ替えたのでしょうか?
指示5:発表しなさい。
 気付いていない。(ほとんど全員)

発問8:教科書から証拠をさがしなさい
 「おーい、ここだぞ、早く来い。」というセリフ
  ・言い方がえらそう。
  ・反省しているように見えない。
 「山鳥を10円ほど買って東京に帰りました。」
  ・あれだけ怖い思いをして、それでも山鳥を買って帰っている
  ・動物の命を大切にしろと教えられたにもかかわらず、ちゃっかり買っている
  ・反省していたら買うはずがない

 さっき、〇〇くんが、「猫はとびらから出てきて食べちゃえばいいのに。」と言っていました。

発問9:山猫は、しんしを本当に食べるつもりだったのでしょうか?
 ・食べるつもりはなかったと思う。
 ・いつでも食べられるはずだったのに出てこなかった。
 ・動物の命のことを教えるために怖がらせたのだと思う

説明 なるほどね。
 それでもしんしは助かったと分かった瞬間、「おーい、こっちだぞ。早く来い」とえらそうに言ったわけだ。
 先生もしんしのおろかさは変わらなかったと考えます。
   お金をもち、ぜいたく、高級志向の人間たちが、自然の中にあそび半分で入ってくる。
   そういうことは許せない。自然をばかにするな。自然をこわすなんてやめなよ。大切にするべきでしょ。と宮沢賢治さんは私たちに言いたかったのかもしれませんね。
 授業を終わります。