goo blog サービス終了のお知らせ 

時々眺める富士山

日本の気温水準の推移を見ながら、富士山と庭の植物に見る季節の移ろいなど気候と自然の姿について綴ります。

不順な気候

2008-08-30 13:25:52 | 
各地で豪雨による被害が続出している。「ここには長く住んでいるが、このような豪雨は経験したことがない」、という話をよく聞く。このような被害がたびたび発生しているのはおかしなことだ。1か月で3回も床上まで水をかぶってしまった方の、精神的、肉体的な負担を訴えられる言葉にはご同情する以外にない。生活に与える影響は想像に余るもので、被害を受けられた方々に心からお見舞い申し上げる。

東京は、昨日の夕方から稲妻がピカピカ光っていた。9時ごろになると頻繁な雷鳴と、時折落雷を思わせるすさまじい轟音を伴う稲光が発生し、大粒の雨が降って来た。東京地方の雷は1時間程度では収まるというのが従来の経験則であった。ただ、最近はそうでもなく、何時間も続く日がでてきた。昨晩の雷も、落雷の被害を受けそうな状態が長く続いたため、東京に泊まることになった。

今朝は曇り空で開けたが、9時ごろから日が差してきた。その日差しの中で、ベランダの花を撮影した。

このツツジの花は、そろそろ萎れてきているが、8月の初旬に蕾を付けて、8月いっぱい楽しませてくれた。
この夏ベランダには、松葉ボタン、ポーチュラカ、ペチュニアを植えたが、一夏彩りを添えてくれた。今年は秋が早いようだが、この夏の名残りの記念撮影を行った。





昼過ぎからは、再び空が暗くなり、雨が落ちてきた。天候不順を感じさせる空模様が続いている。

富士山の初冠雪

2008-08-27 19:34:42 | 富士山
甲府地方気象台は27日、富士山山頂で8月9日に観測された冠雪が今年の初冠雪となると発表した。

 8月9日の初冠雪は大正3(1914)年に観測された8月12日を上回る最も早い冠雪で、94年振りの“記録更新”となった。同気象台によると、平年より53日早く、昨年に比べても58日早いという。
 「初冠雪」は山岳で夏の最高気温が出た後に初めて観測された積雪を指す。気象庁によると、今年は、8月9日以降、それ以前を上回る最高気温が観測されなかったことから、9日の冠雪が初冠雪となった。

産経新聞 2008年8月27日



この夏の富士山の最高気温は、毎正時の測定データでは7月22日の14時に観測された16.7℃である。8月22日の15時に13.0℃を記録した以降、10度を超える気温は観測されておらず、今後16.7℃を上回る気温が観測される可能性がきわめて小さくなったことから、8月9日の冠雪を初冠雪と発表したのだろう。

8月9日といえば、北京五輪の開会式翌日であり、都内は33.0℃の最高気温が記録されており、かなり暑い日だった。富士山では、最低気温は16時に2.1℃が観測されているが、午前10時には10.5℃の最高気温が観測され、1日の日照時間は2.8時間であった。このような日であったが、昼前に雹(ひょう)が降り、山頂を白く染めたことから、これが初冠雪となった。

当日は、当地も午後1時過ぎから雷がごろごろ鳴り出し、午後2時過ぎから雨が落ちてきた。このような不安定な気象が、初冠雪の記録更新に結びついたのだろう。当日は西の空は厚い雲に覆われており、富士山は見えなかった。昨年は10月6日に初冠雪のニュースを聞いており、当日は夕焼けの中に富士山を望んでいる。