日本国憲法は、日本国民について書いているところと、何人もとし、すべての人を対象にしていると読める部分とに分かれている。今話題となっている生活保護が関連する第25条は、日 本語では「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」とされ、国民だけの権利のように読めるかもしれない。英文では”All people shall have the right to maintain the minimum standards of wholesome and cultured living. ”であり、すべての人の権利と読める。この英文に合わせるなら、日本語の「すべて国民は」は「何人も」であるべきである。
アメリカの憲法(修正)は、citizenではなくpeopleを対象としていることから、現在のトランプ政権の移民対策などが憲法違反であることは明らかであり(国籍を有する人と有さない人の権利に差をつけない)、現在行っていることを正当化するには憲法を改正する必要があるとの説がある。日本国憲法は英文と日本語での意味するところが異なる部分があり、解釈で行くのか、日本語を変えるべきなのか、難しい問題があるように見える。
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