2020年9月7日現在の国内の15観測地点の日平均気温統計
2020年の年換算平年偏差 +1.16 ℃ 平年値換算歴代順位 1位
2020年の年換算対前年偏差 +0.33 ℃ 前年値換算歴代順位 1位
前365日間の平年偏差 +1.01 ℃ 前365日間平均歴代順位 1位
単純平均の365日移動平均 15.317 ℃
2020年8月8日の極小値15.185 ℃を0.133 ℃上回る
2020年4月4日の極大値15.326 ℃を0.008 ℃下回る
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昨日の15地点の日平均気温の平年偏差の平均は+3.94℃と大幅なプラス偏差となった。名瀬と石垣島を除く13地点で日平均気温が平年を上回った。境の日平均気温は平年比+7.1℃、山形は同+6.6℃、伏木は同+6.5℃、網走は同+5.3℃、浜田は同+5.1℃、根室は同+5.0℃と大幅なプラス偏差地点が続出した。山形は猛暑日となった。
15地点の日平均気温の単純平均は27.29℃でこの夏11番目に高い値だった。9月になってのこの高温はこれまでにないもので、9月の最高気温の記録更新16地点、タイ記録4地点、最低気温が高い記録を更新した地点8地点、タイ記録2地点もあった。
今日も高温が予想されているが、この厳しい残暑もいよいよ終わりが見えてきた。気象庁が昨日更新した早期天候情報の日本地図は、これまでの全国が高温となる真っ赤から、一挙に平年並みを示す真っ白となり、さらに北海道はこれまでの赤から一転して低温を警告する青となった。早期天候情報の日本地図に青が現れるのは本年5月下旬以来のことである。この時は半週後には青は消えてしまった。
2週間気温予報では、これまで日本地図がかなり高いを示す赤で覆われていたのが、一昨日に北日本と南日本が平年並みを示す白に一挙に変化したが、昨日は沖縄を除き全国がほぼ平年並みを示す白となった。9月14、15日あたりからは平年並みの気温になると考えられる。
アメリカではカリフォルニア州でこれまでに経験したことのなり山火事が発生している。異常高温と乾燥した状態にあったところで、連日落雷が頻繁に発生し、火勢が収まる兆しがなかなか見られない。カリフォルニア州やネバダ州では、最高気温が45℃程度の観測点が珍しくない状態が継続していた。昨日も、パームスプリングでは最高気温の予報が50℃となっていた。しかし、このアメリカも一気に気温が下がる予報がされている。真夏の気温が一転するらしい。ロッキー山脈は一気に積雪に覆われるようだ。これまで最高気温が35℃程度だったアメリカの中央部も、広い範囲で最高気温が15℃程度まで下がる予報が出てきた。夏から冬へ急速に変化し、ちょうどよい気候の時期がほとんどないようなことになるのだろうか?