整列ピッチ(整列間隔)の影響
ウエステックの整列機で部品を効率良く並べるには、
整列ピッチ(整列間隔)も重要です。
部品の形状にもよりますが、並びやすい整列ピッチというものが
存在します。
例えば、角張ってゴツゴツした部品を、
非常に狭いピッチで並べようとします。
整列穴の中に部品が収まってくれれば良いのですが、
そういうゴツゴツした部品は、大抵の場合、違う向きで
穴に入りかけます。
すると、一時的ですが、穴の上から出っ張った状態になります。
その状態で、整列ピッチが狭いと、引っ掛かっている
部品と部品の隙間が狭過ぎて、あとから流れて来た部品が
通ろうとしても、通り抜けられません。
また、ツバ付きピンのような部品で、正しく並んだ状態で、
整列穴の表面から、部品の一部が飛び出している場合でも、
整列ピッチが狭いと、その間を未整列のピンが通り抜けられません。
そこで部品がせき止められ、流れが悪い状態になってしまいます。
以前のブログにも書きましたが、整列機は部品が流れてくれないと
話になりません(実は回避方法もありますが、それは後日に)。
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では、逆に、整列ピッチが広ければ広いほど良いのか、
と言えば、必ずしもそうではありません。
整列ピッチが無駄に広いという事は、整列治具上に、
平坦で整列穴が無い部分が多いという事です。
それは、整列穴が無い部分を、部品が無駄に通過するという事に
他なりません。
又、平坦な部分というのは、流れをさえぎる物が無いわけですから、
部品が必要以上のスピードで流れて行く事にもつながります。
流れが速過ぎると、整列穴が部品を捕らえきれません。
そのため、わざわざ平坦な部分にダミー穴を数カ所加工する
場合もあります。ダミー穴とは、部品が並ぶ事はありませんが、
窪みを持った構造のため、流れて来る部品のスピードを遅くする
効果があります。
ところで、平坦な部分にわざわざダミー穴を作るくらいなら、
いっその事、整列穴を加工してしまえ、という方法もあります。
例えば、縦40mm、横40mmの整列ピッチでは広過ぎる場合、
縦20mm、横20mmの整列ピッチで整列穴をあけてしまいます。
すると、4倍の数量が並びます。
これを、整列治具から部品を取り出す時に、1列飛びに取り出せば、
整列ピッチが元の40mmの状態で、4回取り出す事が可能です。
つまり、
緑の穴(縦の奇数列と横の奇数列)が1回目、
赤の穴(縦の奇数列と横の偶数列)が2回目、
紫の穴(縦の偶数列と横の奇数列)が3回目、
黄の穴(縦の偶数列と横の偶数列)が4回目
の取り出しとなるわけです。
しかも、整列は1回で、4倍の数量を取り出せますので、
効率的にもメリットが大きいです。
整列ピッチが広過ぎるとお感じの場合は、是非お試しあれ。
ウエステックの整列機で部品を効率良く並べるには、
整列ピッチ(整列間隔)も重要です。
部品の形状にもよりますが、並びやすい整列ピッチというものが
存在します。
例えば、角張ってゴツゴツした部品を、
非常に狭いピッチで並べようとします。
整列穴の中に部品が収まってくれれば良いのですが、
そういうゴツゴツした部品は、大抵の場合、違う向きで
穴に入りかけます。
すると、一時的ですが、穴の上から出っ張った状態になります。
その状態で、整列ピッチが狭いと、引っ掛かっている
部品と部品の隙間が狭過ぎて、あとから流れて来た部品が
通ろうとしても、通り抜けられません。
また、ツバ付きピンのような部品で、正しく並んだ状態で、
整列穴の表面から、部品の一部が飛び出している場合でも、
整列ピッチが狭いと、その間を未整列のピンが通り抜けられません。
そこで部品がせき止められ、流れが悪い状態になってしまいます。
以前のブログにも書きましたが、整列機は部品が流れてくれないと
話になりません(実は回避方法もありますが、それは後日に)。
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では、逆に、整列ピッチが広ければ広いほど良いのか、
と言えば、必ずしもそうではありません。
整列ピッチが無駄に広いという事は、整列治具上に、
平坦で整列穴が無い部分が多いという事です。
それは、整列穴が無い部分を、部品が無駄に通過するという事に
他なりません。
又、平坦な部分というのは、流れをさえぎる物が無いわけですから、
部品が必要以上のスピードで流れて行く事にもつながります。
流れが速過ぎると、整列穴が部品を捕らえきれません。
そのため、わざわざ平坦な部分にダミー穴を数カ所加工する
場合もあります。ダミー穴とは、部品が並ぶ事はありませんが、
窪みを持った構造のため、流れて来る部品のスピードを遅くする
効果があります。
ところで、平坦な部分にわざわざダミー穴を作るくらいなら、
いっその事、整列穴を加工してしまえ、という方法もあります。
例えば、縦40mm、横40mmの整列ピッチでは広過ぎる場合、
縦20mm、横20mmの整列ピッチで整列穴をあけてしまいます。
すると、4倍の数量が並びます。
これを、整列治具から部品を取り出す時に、1列飛びに取り出せば、
整列ピッチが元の40mmの状態で、4回取り出す事が可能です。
つまり、
緑の穴(縦の奇数列と横の奇数列)が1回目、
赤の穴(縦の奇数列と横の偶数列)が2回目、
紫の穴(縦の偶数列と横の奇数列)が3回目、
黄の穴(縦の偶数列と横の偶数列)が4回目
の取り出しとなるわけです。
しかも、整列は1回で、4倍の数量を取り出せますので、
効率的にもメリットが大きいです。
整列ピッチが広過ぎるとお感じの場合は、是非お試しあれ。
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