整列機とは?

部品供給方法、部品供給装置のいろいろ

治具を使って部品の向きを変える実例

2017-05-29 09:12:34 | 効率アップ
ウエステックでは治具を使って部品の向きを変える
方法をよく使っています。

内容は先日紹介しましたが、こちらも百聞は一見にしかず・・・
という事で動画をアップしました。

先日のブログでは、氷のような矩形の部品で話を
進めていましたが、この動画では細長い部品(ピン)です。

Tilt90°


寝かせた状態で並べたピンを、治具を使って90°起こす、
というものです。

「ピンって普通、立った状態で使うよね。
だったら最初から立たせた状態で並べれば?」

という意見が有るでしょう。ごもっとも。

もちろん、簡単に縦に並ぶピンは、当然ですが
わざわざ寝かせた状態にして並べません

しかし、いきなり縦に並べるのが
難しいピンもあります


例えが変ですが、日本刀は、柄の部分が短く、
刀身の方が長いのが普通です。
その境にツバがあります。

しかし、もしツバがほとんど
刀の中央付近にあったとしたら、
つまり、柄が長く、刀身よりもほんの少し短いだけ、
という日本刀があり、それと同じような比率で
できたツバ付きピンを並べる場合を考えてみて下さい。

これをいきなり縦に並べようとしますと、
柄の部分が上になって並ぶ物と、
刀身の部分が上になって並ぶ物が
混在してしまいます。

この場合、一旦は寝かせた状態でピンを並べます。
寝かせた状態であれば、ピンの向きを揃えるのは
簡単です。
その後で、90°立てる治具を使って、
ピンを起こせば良いのです。

また、ピンのように細長い部品は、横になった状態で
流れて来ますので、寝かせたままで並べた方が、
整列時間を短くできる場合があります。

整列穴には、正しい向きの部品だけが入るとは限りません。
入る寸法であれば、上下逆でも入ります。


それを振動条件だけで、つまり整列機の振動プログラムだけで、
違った向きの部品だけを穴から排出し、
正しい向きの部品だけを残す、というのは、
経験的にハードルが高い事が分かっています。

これはピンのような形状以外の部品にも言える事です。
もちろん、例外はありますが。。。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿