整列機とは?

部品供給方法、部品供給装置のいろいろ

プレスの打ち抜き部品だって、表裏を揃えられますよ

2017-07-18 09:22:27 | 効率アップ
ウエステックの整列機は、一見すると、さすがにこれは
整列させるのは無理では?と思われる部品でも、
並べる事ができます。

例えば、板金のプレス打ち抜き品は、
図面上は表裏の区別の無い部品であっても、
実際の現品には表裏の区別が「できて」しまいます。

ダレやバリといった、目で見える形で残ります。

一番わかりやすいのは平ワッシャです。
参考までに画像を載せます。板厚が厚い方が
ハッキリとした表裏の違いが現れますので、
ここでお見せするにはもってこいです。





これは同じ平ワッシャの表と裏です。
外周部と内周部に、Rが付く側と、
エッジが付く側が現れます。

打ち抜き加工の原理からすると、
まあ当然と言えば当然です。

このワッシャは厚いので、平坦部もわずかに
丸みを帯びているのがおわかりでしょうか?

ここまで極端でなくとも、少なくとも外周部には、
ハッキリとした表裏の差が現れます。

ちなみに、エッジが付く側にバリが残ると、
部品の仕様上、NGになる場合が多いため、
最低限のバリは落とすのが普通ですが、
それでも表裏の差は一目瞭然ですね。

図面上では表裏の区別がない部品ですので、
組立する場合にも、本来は区別する必要は
ないはずですが、実際にこれが同一平面上に
10個とか固定されていると、
隣のワッシャと表裏が揃っていない事が
如実にわかってしまいます。

特に、これが商品の見える部分に来る部品であれば、
なおさらです。

見栄えだけの問題かも知れませんが、
エッジを内側にした方が引っ掛かりが
発生しにくくなりますので、仕様上でも
揃えた方が良い場合も有るでしょう。

やはり、ここは表裏を揃えたいのが人情(?)です。

実はこれ、整列機で、比較的簡単に揃えられます。

ただし、部品の大きさの割に、厚い物はダメです。
例えば、径がφ10に対し、厚さが5もあると、
外周部のRやエッジが相対的に小さくなりますので、
難しくなります(できる場合もあります)。

上の写真のワッシャは、外径がφ11に対し、
厚さが1.5です。これだと楽勝です。

もちろん、丸い部品でなくても大丈夫です。

ただ、大きさの割に薄過ぎる部品も、
部品自身にソリが出ている場合がありますので、
難しい場合があります。

なお、今回は具体例として、プレスの打ち抜き品を
取り上げましたが、これは他の部品でも、
プレスの打ち抜き品程度しか表裏の差が無い物だろうが、
整列は可能だという事を意味します。

是非お試しあれ。


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