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美術展でもう一つ困った事

2017-09-20 15:49:48 | 効率アップ
コーヒータイム(与太話)

関東は朝晩は涼しくなり、秋になって来たなあ、
と思えるようになりました。お彼岸ですからね。

芸術の秋です。東京は美術館が多いですが、
魅力的な美術展が目白押しになって来る季節です。

以前、美術鑑賞のマナーについて書きましたが、
もう一つ困った事があります。それは混雑です。

しょうがないと言えばしょうがいないのですが、
特にメディアで紹介されると、混雑が大混雑になり、
ただでさえ有名な画家の美術展だと、中に入るのに
1時間待ちとかになります。

1時間待つだけの時間的余裕はない場合が多いので、
そういう時は行かない(行けない)事になります。

メディアへの露出で、特に集客力が有るのは、
やはりNHKの日曜美術館ですね。40~45分タップリ
時間を掛けて(CMなしで)、取り上げた芸術家の
作品の魅力をゲストを交えて解説します。
その芸術家の画業や経歴、人となりまでも
詳細に紹介し、否が応でも興味をそそります。

夜に本放送をやり、翌週の朝に再放送します。
つまり、日曜日一日で朝晩2回放送され、
2週分の情報が得られるわけです。

それに刺激されてか、放送された美術展に
足を運ぶ人がドッと増える事になります。

ただ、私のように昔から美術に興味を
持っていた者にとっては、日曜美術館で
紹介される内容も、大抵の場合は半分以上、
既に知っている事が多いです。

つまり、日曜美術館で放送されようがされまいが、
ハナっから見に行くと決めている人間なのです。

だとすると、できれば少しでもすいている状態で
見たいと思うのが人情です。

最近、文字通りそれを絵に描いたような
(シャレじゃないですよ)出来事が有りました。
吉田博展です。

知らない人が多いかと思いますが、
吉田博は実は尋常でない画力を持った人物で、
明治から大正、昭和初期にかけて活躍した
洋画家・版画家です。

続く子供達や親戚に版画家が多い事もあって、
吉田博自身も版画家として認知されている
事が多いですが、実際には版画を始めたのは
50才近くなってから。それまでは洋画家として
名声を得ていた人です。

生前もそうですが、特に海外での評価が高い人で、
現在の日本国内での認知度はイマイチ。
実力からすれば、もっと評価されても良い人です。

そんな低い認知度の画家を、日曜美術館で取り上げ、
その実力が詳らかにされたものですから、
一気に美術展に出掛ける人が増えて
しまったんですね。

吉田博は私の実家がある福岡県久留米出身。
なので、最初は久留米市美術館で展示が始まり、
その後、日本各地を半年くらいかけて
巡回しました。東京は最後あたりでした。

東京では、さすがに大混雑とまでは
行きませんでしたが、そこの美術館で
開催されて来た過去の美術展の中では、
客の入りが段違いでした。

それまで知らなかった画家の美術展に、
これだけの人数が来るか?
日曜美術館スゲー、改めて思いました。

実は私自身は、日曜美術館をほとんど
見ていません。ただ、放送予定だけは
チェックしています。お目当ての美術展が
放送される前に見に行きたいためです。

しかし、実際は、別の用事が有ったり、
仕事(休日出勤)になったりして、
半分以上が、放送後に行く羽目になって
しまっています。

しかし、日曜美術館で放送されなかったら、
その美術展に来ている人達の大多数が、
恐らく他の場所で他の事をやっているん
だろうなあ、と思うと、別にここに来なくても
良かったんじゃないか?と考えてしまいます。