整列機とは?

部品供給方法、部品供給装置のいろいろ

確率の問題なのに、納得しない人が多い

2017-09-01 14:37:36 | 効率アップ
コーヒータイ(与太話)

先日の与太話で書いた、3つの箱の中から
当たりを選ぶ、というのは、モンティ・ホールの
問題というそうです。

全てのパターンを一つずつ検証してみると、
最初に選んだ箱は、交換してしまった方が、
間違いなく当たる確率が上がるらしいです。

それでも、納得しない人が多い問題だと、
話題にもなるそうです。

要は確率の問題なのですが、それを示しても、
何故か人は納得しない事が多い、というものは
他にも有りますよね。

最たるものが、宝くじはどこで買っても
当たる確率は同じか?
という永遠の(?)
課題ではないかと思います。

結論から言うと同じなのですが、
何故か人は、当たりが多く出た売り場に
買いに行きます。

これって、単に販売数が多いから、
当たりくじが含まれる可能性が高いって
だけなんですけどね。

当選確率が同じなら、分母が増えれば、
それに比例して分子も増えるというだけ。

或る売り場で当たりが出た、と評判になると、
そこに人が押し寄せ、販売数が伸びますので、
同じ確率なのに、当たりが更に出やすくなる
という好循環(?)が起きます。

その売り場で当たりくじを"自分が"買う確率は、
結局他の売り場で当たりくじを買う確率と
同じなんですけどね。

ジャンボくじが発売されると、いつもニュースで
長蛇の列が報道されるのが、東京の西銀座デパートの
売り場です。

しかも、窓口は4つだか5つだか有るはずなのに、
並んでいるのは1番窓口だけ。

他の窓口に行けば、すぐに買えるのに、
暑かろうが寒かろうが、雨が降っていようが、
1番窓口に並ぶ人が多いようです。

1番窓口で売られた宝くじから、当たりが出ている、
という事らしいので、そこで買えば、自分が買った
宝くじの中に、当たりが含まれている可能性が有る、
という心理からです。

でも、これって、1番以外の窓口が、
他の街の売り場と同じと受け取められて
いるって事ですよね。

西銀座デパートに運ばれて来た宝くじは、
窓口ごとに普通に仕分けられるはずなのに、です。

抽選前ですから、どの束に当たりが
含まれているかなんて、仕分けする人にも
分からないわけですから。

それでも、日本で一番当たり(高額当選)を
出している売り場の、一番出ている窓口で買えば、
今度は自分の番かも知れない、という或る種の
思い込みですね。

考えてみれば、そこは日本一大量の外れくじ
売っている売り場・窓口でもあるわけです。

その大量の外れくじを買ってしまう可能性が、
この上なく高い事に、何故気付かないのでしょうか?
何せ、外れくじの販売枚数が日本一なんですよ。

確かに、その売り場から高額当選は出やすいでしょう。
しかし、"自分が"その当たりくじを買う確率は、
結局は地元のスーパーマーケットの売り場で
買った時の確率と同じなんですよ。

そう幾ら言い聞かせても、私の友人は、いそいそと
西銀座デパートや、池袋駅東口や、御徒町駅前の売り場
(ここも当たると有名)まで出掛けて行きます。

人間の心理って面白いですよね。

人間以外の動物の方が、よっぽど理にかなった
行動をします。