コーヒータイム(余談)
今回のコーヒータイムは、もしかしたら実務にも
役立つ話かも知れません。
しかし、見習うべきかどうかは、意見が分かれる
ところかと思います。
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10年ほど前に終了しましたが、読売国際漫画大賞と
いう懸賞がありました。
年に一度、1コマ漫画を世界中から募集し、
元日の読売新聞の紙面で発表されました。
お題、となるテーマが与えられ、それを題材に
1コマ漫画を考え、応募するわけです。
大賞・近藤日出造賞・金賞・選考委員特別賞・
優秀賞・入選・佳作が発表され、ジュニア部門も
ありました。
受賞が大きいほど、作品も大きく掲載され、
かなり面白い作品も有りました。
大賞受賞者が外国人だった事も何度かありました。
覚えている方もいらっしゃるかと思います。
応募資格はプロ・アマを問わないため、
私の友人の1人も、毎年応募していました。
ソイツは金賞が1回、優秀賞や入選とかも
数回ずつというツワモノでした。
選に漏れても、年賀状にその応募作を書いて
送ってくれていました。確かに面白い作品も
有りました。
しかし、ソイツの職業は漫画とは全く無縁です。
何故毎年のように入選するのか、単に実力だけではない、
入選のためのノウハウがそこには有りました。
募集が始まると、ソイツはまず、その年の選考委員の
顔ぶれを確認します。
選考委員は漫画家だけでなく、作家も多いのですが、
ソイツは本が大好きなので、選考委員の人が書いた本を
新たに数冊読んだり、雑誌のインタビューや対談記事などを
チェックし、その選考委員の好みを把握するのだそうです。
そして、選考委員の好みに沿った作品を書くのだそうです。
選考委員は数人で、好みもバラバラですが、毎年3作品まで
応募できるらしいので、この作品は選考委員Aさん好み、
こっちの作品は選考委員BさんとCさん好み、
といった具合に書き分けるのだそうです。
確かに、選ぶのは読者ではなく、選考委員ですからね。
実際、入選確率がこれでグッと上がる、との話でした。
作品の質を上げるのではなく、選考委員の好みに
マッチした作品を書く、それが入選の極意だと
言っていました。
例えば、目の前に塀が連なっていて、何とかしてその塀を
乗り越えなければならない時、普通の人は筋トレなどをして、
真正面から塀に向かって行きます。
ところが、ソイツは塀に沿って横に移動し、
塀が少しでも低くなっている所を探し出し、
そこを乗り越えるわけです。
それをズルい、と受け取るかどうかです。
ただ、感心させられるのは、その頭の柔らかさです。
困難な問題にぶち当たった時、頭が凝り固まって
いるがために、八方ふさがりだと勝手に思い込む、
という間違いを、人はよく起こします。
そんな時、一歩下がって、視点を変え、
冷静かつ柔軟に考える、更には、いろんな人の
意見を聞く、それで意外と簡単に解決した、
という事例も少なくありません。
私も、難しい治具を設計する時は、できるだけ
従来のやり方にこだわらないよう心掛けて来ました。
「確かに八方ふさがりだ。しかし上空に昇っては
いけないと誰が決めた?」という事に気が付けば、
簡単にそこから抜け出せます。
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いやあ今回のコーヒータイムは深い話でしたねえ(どこが?)。
しかし、その友人の顔を思い浮かべると、
最初から楽な道を探し始める事もあるので、
善し悪しです。
あくまでも行き詰まった時や、頭一つ抜け出したい時に、
活用して欲しい裏技(?)です。
今回のコーヒータイムは、もしかしたら実務にも
役立つ話かも知れません。
しかし、見習うべきかどうかは、意見が分かれる
ところかと思います。
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10年ほど前に終了しましたが、読売国際漫画大賞と
いう懸賞がありました。
年に一度、1コマ漫画を世界中から募集し、
元日の読売新聞の紙面で発表されました。
お題、となるテーマが与えられ、それを題材に
1コマ漫画を考え、応募するわけです。
大賞・近藤日出造賞・金賞・選考委員特別賞・
優秀賞・入選・佳作が発表され、ジュニア部門も
ありました。
受賞が大きいほど、作品も大きく掲載され、
かなり面白い作品も有りました。
大賞受賞者が外国人だった事も何度かありました。
覚えている方もいらっしゃるかと思います。
応募資格はプロ・アマを問わないため、
私の友人の1人も、毎年応募していました。
ソイツは金賞が1回、優秀賞や入選とかも
数回ずつというツワモノでした。
選に漏れても、年賀状にその応募作を書いて
送ってくれていました。確かに面白い作品も
有りました。
しかし、ソイツの職業は漫画とは全く無縁です。
何故毎年のように入選するのか、単に実力だけではない、
入選のためのノウハウがそこには有りました。
募集が始まると、ソイツはまず、その年の選考委員の
顔ぶれを確認します。
選考委員は漫画家だけでなく、作家も多いのですが、
ソイツは本が大好きなので、選考委員の人が書いた本を
新たに数冊読んだり、雑誌のインタビューや対談記事などを
チェックし、その選考委員の好みを把握するのだそうです。
そして、選考委員の好みに沿った作品を書くのだそうです。
選考委員は数人で、好みもバラバラですが、毎年3作品まで
応募できるらしいので、この作品は選考委員Aさん好み、
こっちの作品は選考委員BさんとCさん好み、
といった具合に書き分けるのだそうです。
確かに、選ぶのは読者ではなく、選考委員ですからね。
実際、入選確率がこれでグッと上がる、との話でした。
作品の質を上げるのではなく、選考委員の好みに
マッチした作品を書く、それが入選の極意だと
言っていました。
例えば、目の前に塀が連なっていて、何とかしてその塀を
乗り越えなければならない時、普通の人は筋トレなどをして、
真正面から塀に向かって行きます。
ところが、ソイツは塀に沿って横に移動し、
塀が少しでも低くなっている所を探し出し、
そこを乗り越えるわけです。
それをズルい、と受け取るかどうかです。
ただ、感心させられるのは、その頭の柔らかさです。
困難な問題にぶち当たった時、頭が凝り固まって
いるがために、八方ふさがりだと勝手に思い込む、
という間違いを、人はよく起こします。
そんな時、一歩下がって、視点を変え、
冷静かつ柔軟に考える、更には、いろんな人の
意見を聞く、それで意外と簡単に解決した、
という事例も少なくありません。
私も、難しい治具を設計する時は、できるだけ
従来のやり方にこだわらないよう心掛けて来ました。
「確かに八方ふさがりだ。しかし上空に昇っては
いけないと誰が決めた?」という事に気が付けば、
簡単にそこから抜け出せます。
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いやあ今回のコーヒータイムは深い話でしたねえ(どこが?)。
しかし、その友人の顔を思い浮かべると、
最初から楽な道を探し始める事もあるので、
善し悪しです。
あくまでも行き詰まった時や、頭一つ抜け出したい時に、
活用して欲しい裏技(?)です。