不倒翁(ふとうおう)

澄心書道教室 作品創作活動 学習中文 アクセサリー製作に奮闘中

空海 行書②聾瞽指帰(ろうこしき)(ろうごしいき)

2013-08-17 15:45:05 | 書道教室
 空海は現在の香川県に生まれました。
 父は、佐伯直田公で、朝廷から蝦夷征伐を命じられた地方長官でした。
 母の実家は、阿刀氏で、伯父にあたる阿刀大足は讃岐の人ですが、その学才は天下に響いていたといわれています。
 大足は桓武天皇の皇子伊豫新王の家庭教師をしていました。
 空海はこの伯父にあたる阿刀大足に学問を学びました。
 自ら15歳の時に伯父について、論語、孝経及び史伝を兼ねて文学を学んだといっています。
 18歳で都の奈良にのぼり、日本で唯一の国立大学に入学しました。
 大学在学中、語学を学んだ為、後に遣唐使の一員として入唐するとき、中国の教養人を驚かすほどの文章と会話の能力を身につけました。

聾瞽指帰(ろうこしき)(ろうごしいき)・・・
 空海の処女作、入唐前、王羲之の雄健な書風を学んだ形跡が一字一字にみられ、覇気のあふれた若々しい筆力で少壮気鋭の書です。
首尾の題字をふくめ合計833行、上下2巻で、縦28.3センチ、全長21.87メートルの長巻です。

              墨光書道NO424 25年3月号より

最新の画像もっと見る

コメントを投稿