不倒翁(ふとうおう)

澄心書道教室 作品創作活動 学習中文 アクセサリー製作に奮闘中

中国へ書の研修視察団 旅行記⑤

2013-12-31 17:10:41 | 書道教室
今年の〆は、張旭(ちょうきょく)
草書、特に狂草といわれる型破りな草書作品が思い出される中国の書家で、杜甫の詩「飲中八仙歌」の中にも取り上げられる酒豪として有名です。

顔真卿の弟子と言われているが真偽のほどは定かではありません。

上海美術館に入る前に団長の鬼頭先生から
「世界に一つしか残されていない、張旭の楷書作品がありますから良く見ておくように」とありましたので、
写真載せます。みんな見てね。

張旭・・・読みはzhang xu カタカナで読むとジャンシー。
私が中国語の勉強を始めたころ、勉強にと中国の恋愛もののDVDを借りてみていた。
その主人公の男性の役名が、たしかzhang xu だった。

相手役の女性が、zhang xu と名前が書いてある彼の本を抱きしめ、、zhang xu と叫んでいたシーンを思い出す。
上海美術館で思わず笑いそうになった。

あれっ? よーく考えたら中国の人名は、2000年変わらずってこと?
現代の日本に阿倍野仲麻呂とかって名前の人いないからね。たぶん・・・





鹿児島のお土産

2013-12-20 09:30:27 | 旅行
娘は、先週修学旅行で鹿児島・屋久島に行ってきた。

(家族旅行編でも書いたとおり)直前まで荷造りをしない娘を横目に、
旅行の楽しみの大部分は事前の荷造りにあるのでは? と思う私。

前日、荷造りをしながら・・・
娘「お土産、何がいい?」
え~、お土産の希望を聞いてくれるのか・・いい奴だな。と、心の中で喜ぶ。
私「荷物になるから、そんなこと気にしないで、楽しんできな。でも、チャンスがあったら鹿児島の書の作品の写メ沢山撮ってきてね。館内禁煙でもここより土足禁止でも毛筆の字が書いてあったら何でもよいよ。写メしてきてね」

という訳で彼女の携帯に収められてきたのが、この写真。

○○寺とか、○○神社の写真を想像していたけれど…
写真を見てびっくりだ。

まさに「永遠の0ゼロ」タイムリーな内容だな。

戦争の特攻隊に関する資料館を訪ねたらしい。
写真は、すべて出陣前に書かれた遺書ばかり。
遺書、遺書、遺書・・重い…

しかし、達筆だ。
漢字も行書、草書、自由自在だ。
現代の20代の若者に書けと言っても到底無理な話だ。
いや、筆すらろくに持てないだろうな。

皆、流れるように、書いている。
小筆は、特に墨付けが重要だ。
お粗末な筆でも無いようだ。
日常で筆を持つ機会がたくさんあったに違いない。
当然、内容が内容だけに字に気迫がこもっていて、見た人の心を打つ。

丁寧に時間をかけたであろう遺書もあるが、これはかなり早書きだ。
時間が限られていたのであろうか。

この方の字は、濃淡あり強弱あり、一番目を引いたので(書として見た場合)掲載いたします。

また、この写真は、1日で消去します。
字は、素晴らしいので、見ていただきたいですが、ご本人に掲載の了解を得ていないので…

2014.1.19(日)~1.24(金)貞香会総合書展 会場・東京都美術館

2013-12-13 13:39:41 | 書道教室
2014.1.19(日)~1.24(金)
貞香会総合書展 会場・東京都美術館のご案内

審査部のお手伝いで9時、地下の審査室に集合。
風邪をひいた病み上がりで怠い体を引きずって上野に出かけた。

改装後の東京都美術館は少しはマシになったか・・昔は底冷えがして冬は辛かった。

ここのブログ中国旅行記も出だしでストップ。
書きたい資料は山積みだけれど、貞香会総合書展選抜大作展、ここへの出品作品制作で、手一杯だ。

作品課題は、王維の詩、80文字。作品の大きさは、8尺×8尺・・そう240㎝×240㎝だ。

で、でかい!

1セット書くのに6時間墨をすって4時間かかって書く・・・・1日仕事だ。

家の稽古場で書いて、西口教室の100畳の部屋に吊るして眺めて反省する。。。。その繰り返しだ。

おまけに、19(日)の席上揮毫の準備だ。
言っとくけれど、私、書道ガールズの御嬢さんみたいに踊らないし、音楽もかけないからね。

とりあえず、一番でかい筆で、できるだけ大きな紙に字を書く。それだけだ。いや、字ではなく、恥を書きに行くノダ。上野に・・・・