『Welcomeのぶ・ろ・ぐ』A recluse in Manila

隠遁オヤジは今日もまた桜散る散る日本と陽はまた昇るマニラにて世の無常を嘆きつつ、後は野となれ山となれ。

残暑は厳し『ポアロシリーズ』

2013年09月07日 | 読書・映画・音楽
象は忘れない (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ クリスティー
早川書房


昼間の最高気温が33度と言いますと、マニラより高いわけでして、、、。
とほほ、まだまだ厳しい残暑が続きます。
(多分、今の季節ですと、夕方から明け方までは日本の方が涼しいと思いますが。)

『象は忘れない』。これは第32巻目です。
このあと名作『カーテン』が控えていますが、『カーテン』は先に完成されていましたから、事実上の「ポアロシリーズ」最後の作品がこの『象は忘れない』です。
以前、「いきなり殺人事件型」と「後から殺人事件型」があると書きましたが、実はもうひとつのパターンがありました。
「過去事件解決型」とでもいうべきパターンです。
過去の事件を証言によって甦らせていく必殺技です。
代表的な作品は『五匹の子豚』でした。この『象は忘れない』もそのカテゴリーに属します。

今起きた事件が過去の事件まで関連しているというパターンもあります。
『マギンティ夫人は死んだ』『ハロウィンパーティ』

この『象は忘れない』は、誰かが逮捕される、、、いや、それは書きますまい。
アマゾンの「コメント」に見られるような細かい事はどうでもよいことです。

それは読んだ人が、自分なりにアガサクリスティを楽しめばいいじゃないですか。

読者は『アガサを忘れない』のですから。

さて、いよいよ『カーテン』に移りたいところですが、その前に『ブラックコーヒー』と短編の『ポアロ登場』を読み終えるとしましょう。





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