イタリア衣料大手ベネトンが16日から始めた世界規模の広告キャンペーンが、物議を醸している。「アンヘイト(憎しみ反対)」と題して、対立関係にあるとされる指導者がキスする合成写真を使っているためだ。ローマ法王庁(バチカン)の抗議で一部は取り消されたが、キャンペーンは続いている。
キスの合成写真は、オバマ米大統領と中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記と韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領、ローマ法王ベネディクト16世とイスラム教スンニ派の最高権威アズハルのタイイブ総長といった組み合わせだ。
AP通信などによると、バチカンの広報官は「法王の写真を改ざんし、商業目的で使うのは絶対に受け入れられない。尊敬の念がなく、信徒の感情も侮辱している」と抗議した。ベネトン側は謝罪し、間もなくこの写真は取り消された。
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