W.C.カラスの駄々漏れ日記

駄々漏れに日記をつけています

180506

2018-05-15 18:25:00 | 日常
本日私はいくつかの素晴らしい体験をしたが中でもアルグリーン師に会えたことは特筆するとか言う次元を遥かに超えたような筆舌に尽くしがたいなんといったらいいか、ああ。
頭ではわかっているつもりだったがブラックミュージックと云われる類いはカントリー歌手が書いたものだろうとなんだろうとブルースだろうがロックンロールだろうがソウルだろうが全て教会のグルーヴ、呼吸と関係性が深いと肌で感じた。
幼きころからこういう体験をすれば大歌手が出るのも当たり前かなとおもう。
そしてディープであり真似はできて最高にうまくなったとしても偽物は偽物から逃れることは出来ない。
ゴスペル教室なぞ考えもなしに無邪気にやる分にはなんともおもわないが、真面目に振りかぶられると鼻につく。

本日は日曜だと云うことで早めにUberを呼んで計画的にまずビショップアルグリーンのフルゴスペルテイバーンナクル教会に行く。
運転士は細身の黒人青年で入れ墨が沢山入っているようだがジャケットを着て紳士的だ。
私になにか言ったが最後のノーサンキューだけ聴こえた。
多分だがお気遣いなくというニュアンスだと思う。
この人はあまりしゃべらなくてよい。
私は外国でなくても人見知りで店屋に入ってものを買うのも億劫なのに此の国では言葉も喋れないのでありまずもって見知らぬひととは挨拶程度ですませたい。
それで運転士は気を利かせたのか教会の説教チャンネルにラジオを合わせた。
教会は辺鄙な場所にあって周りはまばらに住宅があるのみであった。
大きな黒人青年が手招きして中へ入れてくれる。
地場のひとと観光客と半々くらいかあまりひとは多くない。
東洋系は私とみえさんだけだ。
私は教会に音楽を聴きにいったことはあるがガチで説教とかは初めてであり信者でもないのに少し申し訳ない気持ち。
アルグリーンは席におらなくてなまえを書いたキレだけ椅子にかけてある。
残念もしやおらないのか。
説教師が三人ほど出てきてつぎつぎと弁術、歌唱す。
特に弁術は素晴らしい間合い呼吸グルーヴ。無論歌に雪崩れ込みしきに入る感じもじつにいい。声もよい。
ソウル歌手の間合いは教会から生まれたのははっきりしている。
よい場面なのか地場のひとが立つと私たちも立った。
というか立ちたくなる。

二時間ほど言葉もわからないのに説教を聞いてありがたい気持ちになり眠くなった。
さきほどはいなかったギタリストがバンドに加わったかと思うとつひにビショップアルグリーン師がお出ましになった。
私の近くの黒人の子供が実に子供らしくて可愛らしい。

師の説教は絶品だ。
よくわからぬが心にすっと入り込んできそうだ。
どうやらジョークも交えてわらかしながらの柔らかい説教のようだ。
地場のひとは笑った。
コール&レスポンスする女性も現れた。
歌がこれあーた現役バリバリだあーた。
いい声。
素晴らしい。
ぐっとくる。
ガチでホンモノだ。
興奮する地場の女性散見され団扇で扇がれるひとも。
説教師はグルーヴで説教するのだ。
お布施というのか前に出て金の皿に銭を入れる。
封筒を配って名前を書いて銭を入れてくれということなのか?私たちは作法が解らぬから裸銭を入れた。
アルグリーン師の説法を聞いて一体いくら入れたらよいんだ。
とりあえず10ダラーズで勘弁してもらった。
銭を入れる皿の後ろに立つ男性はずっと泣いていた。
パンとワインをまた前に出ていただく。師がすぐそばにいるのに作法がわからなくてテンパり顔を近くで拝めなかった。
動画をFacebookに投稿したので興味のある方はどうぞ。

本当に会えて感涙にむせび、つぎにスタックスミューゼアムへ。
アルグリーンのゴールドディスクがあって先程の師も以前は本当に世俗的大歌手だったのだなとしみじみす。
その他なかなかにみごたあり。
それでウイリーミッチェル通りのあたりは治安がよくないとの話もあるようだが明るいからまあ大丈夫だろうということで歩いてロイヤルスタジオに行ってみた。
やはりやばそうな感じバイヴスありあり。
それからUberでまたビイル通りへ。
本日は腹一杯になりたくてジェリーリールイスの店でチキンとワッフルのなるべく量の多いやつ、BBキングの店で野菜が足りないってんででかいサラドとキャットフィッシュのサンドウィッチこれもでかいのを。ビイルやフーチークーチーマンというカクテルなんかを飲みましてハードリカーもと思ったが置いてない、
いずれもライヴ付きであったがジェリーリールイスの店はチップ、BBキングの店は7弗のカバーチャージを払った。
やや、BBキングの方がいろいろ高いか。
どちらも店員はよい。
実に優しい。
ともかく豪遊してアメリカに来て初めて腹一杯になれて満足。

日本みたくちょっとコンビニでおにぎりをとか〆にメーランをというわけにいかぬのが少しもの足りぬ。

疲れたが充実した一日だった。


180505

2018-05-15 17:25:00 | 日常
現地で逐一Facebookに投稿したのでそれに加筆します。
写真はそこにあげてありますから興味のある方は
大屋カラス清を検索してみてください。

ジェットラグが少しあるが私は元々あまり寝ないしトアーともなれば更に過酷な毎日となっているからなんということもない。
民泊は部屋に当然バスルームがなくてシャワーもtoiletもシェリーさんと同じのを使う。
シェリーさんは昼はメンフィスビイル通り音楽祭りのボランティアに行っているし夜はバーテンダーの仕事をしているそうであまり会わないがこの日は午前おって挨拶した。
シェリーさんが出掛けたらルーファスとゾラはケージに入れられていて近くを通ると出してくれとギャンギャン吠える。
昼過ぎにUberを呼んで音楽祭りへ。
運転士のおねいさんは私の頭が好きだといった。
セキュリティチェックを受けて入場。当日券60ダラービルズと日本のフェスに引き比べ実に安い。
ミシシッピ川を目の当たりにす。
威厳を感じる。

ビイル通り音楽祭り、13時間最後までしっかり楽しんでまいりました。
ビイル通り音楽祭りといいましても通りから離れたミシシッピ川のそばでやっておりました。

突如尋常ならぬサンダーストームが来てびしょ濡れの地面も泥々のぬたぬたでまいりましたがすぐにからり晴れまして服も乾き風邪もしいておりません。
ブルーステントステージではエディクリアウォーター他観ましたがエディ以外はやる曲も被りまくりで他にないのかと思ったりお客はおじいさんとおばあさんが大半でなんだかブルースと云われる音楽の元気のなさを感じました。
因みにエディクリアウォーターバンドのベースは内藤氏で知人とわたくし以外で本日目にした唯一の東洋人でした。
ブルースシャックというわざとなんでしょうが粗末なステージがあって弾き語り的なミュージシャンはそこに追いやられパラパラのお客ではありますが懸命によい演奏を聴かせてくれました。弾き語り冷遇はどこも同じだなあと思いました。
それで私は奮発して15弗もするターキーレッグにかぶりつきましてこれはアメリカならでは、汚く食い散らかして骨までしゃぶりつかしていただきました。
実にテイスティ。

暗くなってからメインのバドライトステージでわたくしが楽しみにしておりましたデヴィッドバーン、それにジャックホワイトを観ることが出来ました。
デヴィッドバーンは総勢十人くらいでパフォーマンスを繰り広げ簾のようなものをステージ壁全面に降ろしアンプ類は一切見えないしドラムは何人かでの分業で大太鼓もバチで打っていました。
だからステージにはなにもなくて芝居のようだったりダンスチームのようだったり自由に広々使う新しい音楽バンドの形を見せてくれました。

ものすごひとでしたが私はずんずん前に進んでジャックホワイトの時につひには恐らくクワトロの一番後ろで観ているくらいの距離までステージに近づくことが出来ました。あの大勢のひとのなかおしっこが心配でビイルをセイブしてまで頑張ったから快挙だと自分で思いました。
やはり特殊タバコの匂いがそこかしこからしてきました。私の前の青年もかなり特殊タバコ酔いしているような塩梅ですっかりピースフル、なんでか私にばかり話しかけてきて、ジャックはファッキンアメイジングだよな!なぞ同意を求めてくるので私もそうだなと何度も言い返しました。ジェイスンという青年で私も名前をいって握手して別れました。
大体いまのところみんな優しいので安堵しています。

ブルーステントの悪く言えば惰性化されたライヴと引き比べバーンとホワイトのステージはイキイキしていて落差を強く感じました。

SNSはWi-Fiの効くシェリーサンの部屋でのみの通信であり帰って投稿に勤しんだ。
この貴重な旅をフレッシュなうちに書き留めたい。
夜も暑くて布団はあまりかけていない。