W.C.カラスの駄々漏れ日記

駄々漏れに日記をつけています

231121②

2023-11-27 18:33:16 | 日常

えー。
ほんまかい。

おでんもどれも120円均一
しかもうんまい。

さぶかったから最初はお燗でと思うわたし。
どれが良いか折角だから利き酒師に聞く。
これですな!
福井の黒龍、これは吟醸酒でもお燗の利く酒でほんとにうまいから!

お!ほんとでんな。
こいつあぁ最高でんな!
そうでしょう。
はー!あーたは酒がわかっていらっしゃるようですな!
そりゃあ、もちろん!
なんたらいい店。
大東京のTHE東京浅草でいい店を見つけた悦び


利き酒師のひとに酒は次はどれがよいか聴きまくりの順番に呑む。
はっはーん。
こりゃあほんとにうまいですな!
智則サイコー!

利き酒師はもうかるのだそうだ。
その人は元は公務員で土木課みたなとこにいたらしい。
それでいまは大手建設機器レンタル会社にいわば天下りでおるのだが、給料より利き酒師の報酬の方がよいといふ。
へえー!

利き酒師はまた智則をあつらえた。
成田に家があるそうだが、この店に週一どころかたまに週3くらいで通っているのだそうだ。
サイコー!浅草サイコー!

その店は私は教えない。
マスターも嫌だそうだ。
外人は入れない。
なんとなればコトバが通じないから酒の良さが伝わらないといふ、そういふ理由だ。
ミスターマスター店主は店が家でありそこそこ商売できれば儲からなくても良くて酒が好きなお客の喜ぶ顔が見たくてやっているのだといふ。
なんたら日本全国でもあまり類を見ないサイコーの日本酒好きの店を見つけた私は生きていれば清酒を愛しているからこそ出会えたのだなあと思った。

あ、白子酢が660円、そんな店は大阪にはあったが、富山にも絶対にない。
会計をすます。
えー!やっすいわ~
ほんとに日本当代随一でんな。

そいから日本浪曲協会
会館大広間に行く。

えー!
お客は8人。
なんといふことかキビシ~!
えー、勝千代が8人しか客が来ない。
信じられない。
私にはスーパースターなのだが。
どうなってやがるんでえ、このくそ日本は!
くそ馬鹿右翼、おい!おまいら国粋主義なら勝千代聞けやボケ!
パヨクの俺の方が好きになっとるやんけ

浪曲は宮崎滔天といふひとが桃中軒午衛門になったから割りと昔は左翼的だったのかもしれぬ。孫文を援助した人だ。

しかしながら浪曲界は大東亜戦争では戦意高揚浪曲を盛んにやったからどうともいえぬ。

前回にいた牛乳男もいない。
私の前には良くみる私ほど髪の長いそして私ほどの年の男がいる。
だがおんなはいない。

カナシー、勝千代はでも思い切り唸りを上げた。やれ!勝千代!唸れ!勝千代!勝千代!
泣きそう。

曲師はまみと鈴
素晴らしい。ビシっとした三味。

福助も良かったが私はもはや勝千代しか眼中にない。

質問コーナーをまたやってくれた。
わたしは掛け声のタイミングを教えてほしいと書いたがやはり自由らしい。

そいで終わって靴を履いていると勝千代さんが私に声をかけてくれたのだ。
尊いあの勝千代の声を私に向けてくれた。
先ほども来てくだすってありがとう存じます。といった。
え!
俺みたな虫けらみたな男の顔を勝千代さんは覚えていてくれたのか!
あー、なんと身に余る光栄だろう。
しかしながら私は浪曲師は眩しくて眩しくて、素晴らしかったです、としか言えなかった。

知人とコーヒーを飲んで素直に帰った。
素晴らしかった。

またすぐに脳天に響く勝千代のライブに行きたい。


231121

2023-11-24 15:43:10 | 日常
朝は運動して洗濯

めしは食べない。

昼頃出立

荻窪へ
ア・ビアントといふサ店で木村勝千代の浪曲独演会かつちよかいがある。

店の前に満員御礼とチラシの看板に貼ってある。

受付は勝千代さんと曲師沢村まみさんがやっていた。
飲み物は何にするか聞かれホットコーヒーといったらコーヒーと書いた小さな紙切れを持たされた。
どこでも好きな席にと言われたが、前の方の4人がけテーブル二つには多分常連らしき人たちが座っていたので空いてはいたがそこは止して後ろにあるカウンターにした。

お店のひとが水を持って来てくれたので紙切れを渡すのかなと思ったがそれは中入りでTタイムがあるのでその時にといふ。

あまり広くはないお店でお客は12人であった。私よりやや上かと思うほどのひともいるが大半は老人であった。私はやや死角のある席にしてしまって曲師の沢村まみさんは見えない。

時間となり勝千代さん前に出てくる。
演台は私の座るカウンターとは反対側なので椅子を前に向き直す。

まず枕といふか
昨夜嬉しかったことがあったと勝千代さんがいふ。なんでもなんかBSなんとかの徳光和夫がやっている番組の公開収録があってとっくに引退した二葉百合子が久方ぶりに実演するからその観覧に応募したらあたってしまって御大を観られたといふのである。テレビでしか観たことがなかったらしい。前に書いたが勝千代さんは変わった子だったようだ。お父さんが浪曲好きで二葉百合子の映像をみせこれを覚えたらテレビに出られるとそそのかし、それが勝千代さんは予想以上の反応、号泣してしまって二葉百合子の虜になったのだった。勝千代さん11歳の時である。変わった子だといわざるを得まい。私なぞ今でこそ浪曲に取り憑かれてはいるが当時は二葉百合子は婆婆くさくてダサくて嫌だなあと思っていた方であり子供はみんなそうだったろう。
勝千代さんはすぐに木村松太郎の弟子となり今に至るのである。
二葉百合子さんは92歳になっているも関わらず昔と変わらぬ素晴らしい唸りで感服し勝千代さんは涙が出たそうだ。
と、なんか慣れたようなお客が楽屋にいきゃあ良かったんじゃないかと勝千代さんに話しかける。ん~やや!実演者に個人的に話かけるたあなんたらおやじだ。音楽ライブにもたまにおるタイプ。
勝千代さんは真面目に答えた。確かに行こうと思い画策してみたが叶わなかったそうだ。

それで最初の演目は長短槍試合
槍の素人だった木下藤吉郎が同じく素人大勢に槍を教えて試合にのぞむコミカルな話である。

沢村まみ(このひとはわたくしの浪曲実演初体験神田落語カフェで玉川奈々福と一緒だったのを見たのだった)の三味線弾き出しから外題付け(テーマソングみたなもの)に移行する。
すると私はあろうことかズーンと気持ちよくなってしまい催眠術にかかったようにガクーンと気絶しそうになった。そんなアホないくらなんでも開始早々とは、と私も思ったのだが、
本当だ。なんと気持ち良いのだろうか。
勝千代の声が、あの節回しにコブシを回す時に発する音波のようなもの、三味線の音色。おっそろし魔術的である。嘘だと思うなら浪曲に特に勝千代にいってみるといい。
私は我慢して目ん玉をひんむいた。
いよっ!名調子!とか日本一!とか声をかけられるようになればこの問題は解決できると思うのだが。
勝千代はここ一番といふ時に出るボリウムがすごい。パワーがある。耳にクイーンて来る。脳に響く。で、それがまた気持ちいい。堪らない。

中入りを設けてあってTタイム。
紙切れを出さなくてもコーヒーをもて来てくれた。なんたらうまい!チーズケーキも実にうまい!私は朝からめしを我慢しているからなおのことうまい!
と、さっきのおやじたちが勝千代さんとまみさんを独占して話し込んでいる。
ん~なんたら羨ましい、
話し込んでいるから少し遅くなり2nd口演

その前に三味線についてまみさんが話をした。
はっは~ん、
三味線は分解できるのだが大体普通はそのまま持ち運ぶそうだ。なんとなれば糸を緩めるしその他、部品の緩みが落ちつくまで音程が安定しないからだ。
だが、浪曲は基本旅の芸であるから分解してトランクに詰めて汽車に乗ったそうでその伝統がそのまま残って分解は平気でやるそうだ。6個に分かれる棹もあるといふ。
その他いろいろ説明してくれ勉強になった。と、また件の慣れたおやじが話の途中に口をはさみなんでも話しかける。音楽ライブにもたまにおる。まみさんは質問を受けるとも何ともいっていないのに。いや、時間が押しているし私は早く次を聴きたい。おやじ黙ってくれと少し思った。狭量だろうか。まみさんはやさしい。全部真面目に答えていた。

2席目は
武田信玄初陣
といふ話であった。
硬い話である。
なんだか嫌な話であり、武田信玄が父信虎を押さえつける話だ。嫌だなあ。勝手に権力争いしてやがれってんだ。
私は正直にいふと勝千代にはこんな話は止めてほしい。だが木村派で受け継がねばならないのだろう。確かに戦いに行く場面では三味線と節が突っ走り迫力があってすごいのは認めるが。
私は勝千代の芝浜が聴きたいのだが。
いや、でも実に良かった。
かつちよかい
また伺いたい。

終わって予定よりかなり遅くなった。
そそくさと店を出る。
私は知人と浅草で待ち合わせがあるのだが、遅れると連絡す。

4時半くらいに浅草に着く。

なんだかこう暖かいもんが食いたいなあ。
酒も呑みたいなあ。
おでん屋に入ることにした。

たまたまあった。
地酒と書いてある。
知人と入ってみる。

暖簾をくぐると店の人はだあれもおらない。左側手前にひとりお客がおって、店主はいま2階に客を案内しに行ったからすぐ戻るといふ。
そうすか、では待ちます。

お客は勝手にその辺に座ったらよいといふ。
あ、そうすか。

どうも常連のようだ。

店主やって来て予約はしたかといふ。
いや、たまたま入ったといふ。

しばらく調べて
この席なら空いているから座れといふ。

それは先ほど話しかけてくれたお客の隣であった。
お客はこの店で一番いい席になりましたね。といふ。
へえ、そうなんすか。
ほれ、そこに窓みたいに隙間があるでしょう。そこに酒なんかをひょいと出して置いてくれるんですよ。といふ。
はっは~ん、ショージマルの楽屋みたな。

お客はいい店に入りましたね。といふ。
ここは大当たりですよ。といふ。

こんな店は他にありません。
とキッパリいふ。
相当惚れ込んでいるようだ。
私より10歳くらい歳上である。
そのお客は利き酒師であった。

メニューを開いてこれを見よといふ。
こんないい酒をこの値段で出す店はありますか!といふ。
私は驚いた。ほんとだ!えー!
高級かどうかに関わらず、全て一律一合700円だ。有名な酒もあるし聞いたことのないのもある。大吟醸も純吟も純米も特純も同じだ。驚きだ。普通なら1300円いや1500円で出すところもあるような酒ばかりだ。
それで240分飲み放題3300円と書いてある。えー!これだけの酒が飲み放題になるのもおっそろし話だが240分といったら四時間ですぜ!私みたなもんは一升呑んじゃうよ。店が損するじゃないですか。

続く

231120

2023-11-21 01:35:05 | 日常

夜更かししたから目が覚めても10時くらいまで布団にいた。
布団を干す。
強風でふっ飛んだ。

運動してランニングに行く。
風呂に入り
今日はブランチも食べず一食にしよう。

ゴロゴロしていては腹が引き込まぬから出かける。

30数年ぶりに小石川の親類の家に行ってみようと思い立った。
行くといっても見にいくといふかあるのかどうなっているのか確かめに行くだけだが。私の祖父の弟が開いた酒屋であり、そのひともその息子もとっくに亡くなった。そのまた息子のつまり私の再従兄弟といふことになろうが、私より一回りほど年上のお兄さんがおって七十過ぎくらいになっているはずだが、いまや全く付き合いはない。

丸ノ内線茗荷谷駅から歩いて10分かからないくらい。その3階建ての鉄筋コンクリートの家はまだあった。一階はチェイン店のクリーニング屋になっていた。2階3階は外から見る限り障子も破れて荒れているようだ。もう誰も住んでおらないのか。近くに公園があってあすんだ記憶があるから探してみる。なくなっていた。マンションが建ったようだ。そうしてクリーニング屋の前を往き来しているうちにクリーニング屋とは別に入り口があってそこからひとが出てきた。それは間違いなく再従兄弟のひとであった。彼は私をすこしじっと見た。もしかしたら似ていると思ったかもしれない。しかしながらそんなはずはないと打ち消したのかもしれない。それはわからない。私は特に反応もせず歩いた。つまり声もかけなかった。彼は何か玄関に取りに来ただけだったようでまた中に入っていった。私はまさか会えるとは思っていなかったから少し衝撃を受けていた。私はそういふ冴えない質の男である。SMなんかでも不意に知人を発見したりすると陰に隠れたり、道で近所のひとに会っても身を隠す。我ながらなんたらしみったれた質だろうかと思うがどおもきまりが悪くて嫌なんである。一体何を話したら良いんだろう。天気の話なんかしたくないし、近況なぞもあまり話したくもない。こういふ風に私は本来はほんとに根からの陰気な男なのである。そんなだから30数年ぶりに会う(初来日のローリングを東京ドームに観に行った時泊めてもらって以来だ)ひと、しかも今や疎遠となった親類に私が何を話かけらりょうか。
そのひとの入っていった入り口には表札はなく郵便受けに小さいシールが貼ってあってそこに私の本名であり彼の名字である大屋と書かれてあった。彼は元気そうであったし、私は声はかけられなかったが思いがけず顔を見られてとても嬉かったのは本当だ。それで良い。
子供の頃に彼に何度か連れていってもらった後楽園球場あたりまで歩こうと思い立った。いろいろ思い出しながら。とても良い時間であった。
なんにも調べていなかったがこんにゃくえんまなる閻魔さんがあるようで観に行く。源覚寺といふ寺であった。
閻魔さんの前には蒟蒻がたくさん供えてある。ああ、私も蒟蒻には世話になっているしどうか腹が引き込みますようにと賽銭を入れて柄にもなく手を合わせた。

そいから文京シビックセンターなる高層ビルに登り展望台へ。ロハである。
東京シティが見渡せて素晴らしい。

それでもう帰ることにした。
着るものを間違えたのだ。
TシャツにGジャンだけでは今日は無理だった。さぶくてさぶくて。

後楽園から南北線で溜池山王
国会議事堂前から千代田線で代々木上原
そいから小田急

サミットに寄り夜はんの食材を買う

五時過ぎに帰宅す。

お相撲をみる。

夜はん 昨日とほとんどおなじ
また魚のごった煮がメインだ。
うんまい。

ニュースをみて
太田和彦から吉田類

それから今日は浪曲はレコードを堪能した。


231119

2023-11-20 02:18:08 | 日常
10時くらいまで布団にいて
そいから風呂
そいでブランチはまた昨日と同じで蒟蒻麺と野菜を炒めて納豆と目玉焼きのっけ。

もたもたしてたら時間がさっと経ってしまいあわてて出立。

今日は約20日ぶりに生の浪曲口演に行けるのだ。ワクワクしてたまらない。もはや私はいまや一番ライヴでワクワクするのが浪曲となり果てた。事前に浪曲師曲師を調べたりもする。
こんなワクワクは若い頃以来だ。
ああ、恋しや浪曲。

小田急から新宿で降りて山手線は今工事で埼京線で大崎、それから山手線で高輪ゲートウェイと思っていたが、
ブログをつけていたら集中してしまってうっかり代々木上原で降りられず千代田線直通でスーっといってしまった。
仕方がないから国会議事堂前まで行ってそいから南北線に乗り換えて白金高輪駅へ。

これが無論初めてでGoogleマップ便りでもなかなかにわかりにくい。高輪ってえのはものすご細い道がたくさんあってやっぱり古い町なんだなあとつくづく思った。細い道ばかりたどってなんとか泉岳寺に着く。

二回目だからすぐにスッと講堂に入る。
受付にいたのは前に書いたことのある入門してまだ日が浅いが妙に落ち着いた口調の年齢不詳的に口が達者な青年であった。どうやら向こうも流石に私の顔を覚えたようでいつもありがとうございますといった。このひとは割りと顔は老けているし口調も落ち着いているがよく見れば若くて多分30を越えたばかりくらいではないだろうか。これも勝手な想像だが彼は若いのに浪曲に取り憑かれてしまって研究しまくりのはじめはそんなつもりもなく只のファンであったのがつひに入門せずにはおられなくなったといふパターンではないだろうか。事実はどうあれやがて彼も演台に上がる日が来るのだろう。それもまた楽しみだなあと思うのである。

こないだより人は少ない。
席は選び放題であったが新参者は後ろが良いだろう。一番後ろにした。
今日は数えてしまった。これはそういふ因果な習慣になってしまっているもんだから仕方がない。19人であった。う~ん惜しい。20人もなんかひとつの我々にとってはラインであってそれに達するとある程度の納得まで行かないがまあまあの気持ちになるのである。
お客はほぼ老人でひとりだけ私より多分10歳以上若そうな女性がいた。

今日は三人の浪曲師が出るが私は初めて観るひとばかりである。

まずは港家柳一から
曲師は佐藤貴美江
貴美江さんは上野の時に聴いたが衝立があったので生で姿を観るのは初めて。
イレギュラーな場所では衝立はなく出ごうざなのだ。おおー、動画でたくさん拝見したひとがそこにおる。素晴らしいプレイヤーだ。元々はシンガーソングライターだったそうでなんとなくそれはわかる。
柳一さんは若い。
昭和62年生まれだといふから36か?
まだ入門して二年目だといふがそれにしては堂々としてなかなかの本格派だ。この先が楽しみ。まだ名披露目前だから自身のテーブル掛けではない。私の位置からはよく見えないが魂と書いてある。
演目は左甚五郎京都の巻
なかなかに良い話で私は誰かのバージョンで聴いたことがある。
と、そろそろ私も客の中に見覚えのある人が出来はじめているのである。
前に座ったおじさん(多分70絡みくらい)はいつもなんかメモをとっているひとでよく見かける。たまにたっぷり!とか日本一!とか声をかけたりもする。はっは~んわかって来たぞ。なるほど拍手のタイミングなんかは決まっていないようだ。みなう~んと唸るような場面が終わってそのタイミングで私は拍手したくなるのだが誰もせんから我慢しているのだ、おじさんをみているとどうやら私と同じで叩きたいが自分ばかり目立っても良くないと自重しているのがありありであった。で、どうにも我慢ならんブラボーサイコーみたなとこでパーンと力を込めてここで拍手しないでどうするのだみたいな気概で持ってみなを煽動するような感じになることもやぶさかではないような覚悟で拍手しているのである。特に泉岳寺に来るひとは大人しい。お寺だから仕方がないか。つまり我々の音楽ライヴと同じで大人しい客ばかりの時の葛藤はやはりあるのである。

それにもうひとり最初の頃からガクーンと寝落ちている感じの年配の女性。このひともよく見る。確かになんでだろうか素晴らしい節を聴かせてくれて感銘を受けているのにものすご気持ちよくありがたいような感じになりとってもリラックスして楽~になり瞼が重くなるのである。退屈だからとかではない。実に気持ちが良いのだ。三味線の音色、日本人の奥底にあるものなんだろうかなんかたとい早節であっても愁嘆でも安心する節。このおばあさんは浪曲のそんなところが一番好きなのかも知れない。だとしたらなんと贅沢な。いや、もしかしたら家に居場所がなく苦しいのかもしれないと想像してみても良い。たまに浪曲に出かける時だけ安息を得られるのかも知れない。ともかくずっとガクーンとなっているのである。
私ももしかしたらそこも好きなのかもしれない。嫌なことを忘れられるような。浮世離れしたような。麻薬的な。中毒性がある。

次に東家孝太郎
曲師は沢村まみ
演目は小林平八郎の最後
私はこのひとの動画も観たことはなくて浪曲のテレビ番組の司会かなんかをやっているのしか知らない。
事前に調べたら金沢の出身で47歳。倍音sにいたことがあってホーメイコンテストの最優秀賞を獲得したこともある。
ホーメイみたいにやるのかと思ったがそうではなく実に本格派であった。
素晴らしいミュージシャンであったから節はもうサイコーにいい。
私は唸ったよ。凄いいい。
ハイクオリティ
はっは~ん、将来を背負って立つひとりでんな。
沢村まみさんは動画でよくみている。実地に観られて良かった。良いプレイヤーだ。

中入りがあって
トリは澤順子
曲師は佐藤貴美江
演目は素麺を煮る内蔵助
これは予習してあってなかなか泣かせる話。浪曲は楽しみに行くといふより泣きに行くみたなところもある。カタルシス的な。
順子さんは元は演歌歌手だったそうだ。
平成6年入門といふからもうベテランであろう。話的に盛り上がる場面はそうないのだが優しい感じの良い演目で好きだ。順子さんの声も優しい感じで話に良くあっていた。と偉そうに思った。
左斜め前のおばあさんが泣いていた。ハンカチで涙を拭う。

いや、良かった良かった。
浪曲不足を補充できた。

スッと外に出る。

また土産物屋で酒器を物色。
安くて良いのがある。
盃二つ買う。
また泉岳寺に来たら記念に酒器を買おう。

帰りにサミットに寄る。

五時過ぎに帰宅す。

お相撲をみる。

御料理す。

また野菜と少量の豚肉炒め
鰹叩き、魚ごった煮。
新しい酒器で清酒を二合。
サザエを観ながら。

そのあとまたカポネ大いに泣くを観る。

それからブログをつけたりす。

231118

2023-11-19 23:55:38 | 日常

洗濯をす。

ブランチは蒟蒻麺と野菜いために納豆目玉焼きのっけ。

夕刻出立す。

5時半に上福岡駅着。
迎えに来ていただく。

サウンドチェックす。
声がやばい。
だがなんとかなるレベル。
カラオケ屋なぞ行かねば良かったか。

四ったりの方が来てく出すった。
ありがてえ、ありがてえ。

赤いヤッケを山場にして良い感じで終える。喉は悪くしゃべり声は二代目玉川勝太郎みたな。赤いヤッケはそのままの質で芯のある音にし、ポップソングは声を直して歌う。慎重に頑張ってなんとか概ねコントロールできた。良かった良かった。
明日からすこし休めるからあとは野となれ山となれだ。
喉が割れたあとはまた一段と声が楽器として鳴りがよくなる。私のばやいは。
それにしても私は最近はよくしゃべるねえ。浪曲ばっかり聴いているからに他ならぬ。あとはまた、落語なんかも聴いていてなんかこう演芸の気をあみつづけているとしゃべりがよくなるねえ。実地にいっているし。

https://www.youtube.com/live/NttxZTbS0Ms?si=H_44VD2NPQ1Wvd-9

是非見てやっつください。

忘れていたが前回の配信で入ったお金も今日もらえた。いつも施してくださる方々ありがとう存じます。ありがてえ。

トートバッグが二つも売れて私は助かった。ありがてえ、ありがてえ。

みなさんシュッといなくなり、ロケットマン寺田さんとふたわりで呑む呑む。
寺田さんはいつもおごってくれる。
小遣いをくれたことさえあるのだ。
今日はといふか一乗に来るときはいつも川越にホテルをとっていなさる。
気合い充分で来ていらっしゃるのだ。

お開きははやく11時に上福岡駅に送ってもらう。ありがてえ、ありがてえ。

山手線の工事の影響なんかがあっていつもと雰囲気が違うがちゃんと帰れました。