朝起きてめし
ゆくりとす。
3時前に小宮山くん来る。
おちぃは既に拾ってありおかやんちへ
4時にジロキチに入る。
準備を整えてリハをやれる状態になるまで待つ。
たばこを吸いに表に出たらビラを持ったおじさんが角に立っていて私にきづくと近づいてきた。
ちょっといいですか、という。
私はなにかの勧誘かと警戒したがそれは無料PCR検査の案内だった。
ジロキチの隣のビルでやっているから気軽に受けてくださいという。
ビラをみせてメンバー、ジロキチのひとたちに教える。
私は都民ではないから受けられない。
おかやんは受けに行き、翌日陰性の知らせが来たそうでやや安心だ。
リハをやると案の定声が出にくい。
自業自得だとは云えやはり喉がやられたようだ。
声が出にくいとピッチが合いづらくなる。
自分はこの音を出すつもりなのに気を付けないとややずれてしまうのだ。
一番いつも出にくい曲をやってみる。なんとかやれそうだ。
ワオさんが龍角散をくれた。
こういう時は少し酒精を入れて血の巡りをよくすれば一時的には回復する。
さすれば翌日もっと悪くなるのだが幸い明日からしばらくライヴはない。
向かいの極楽屋で30分ほどだけちょいとやる。
店に戻りメイクアップ
時間となり楽屋を出ると
ソロも含めて私がジロキチに出演し始めてから一番の不入りであった。
マンボウとは云え少し驚いた。
なにか悪い噂でも立っているのだろうかと思うほどだ。
しかしながらツアーで練磨されたバンドをなんとしても実力発揮させたい。
声はやはり目論見どおりだいぶ回復していた。
それでもサイコーの状態には程遠い。
だから丁寧に丁寧に歌った。
これは本当に来てくれた皆に申し訳ないしあってはならんことなのだが、人間だから仕方がない。
私は不入りに関係なく思い切りやるぜ!とは思っているのだが喉の調子も相まって昨日までのテンションにならぬ。
まことにすまぬ。
と思うとさらにテンションが上がらない。
焦る。
私はばれたかなと思った。
そんな私だったが、来てくれたみんなありがとう!ありがとう!
ツアーの5分の4来てくれたひと、5分の3来てくれたひと、その他にも2回も来てくれたひといつも来てくれるひと。
あなたたちのお陰で私はやれるのだ。
みな小宮山くんに送ってもらいおちぃの家の近くのSMで惣菜等購入す。
私の家につき機材をおろす。
シャワーをあみて一杯やりながら配信を検証す。
すると
悪くない。
私に限って云えばなんならいつもより歌がよい。丁寧に歌ってみたのが功を奏している。
なんと正確なピッチだろうか。
ハイテンションではないが全体的に落ち着いて風格さえあるよいライヴではないか。
私は安堵した。
ある意味ツアーファイナルであったからこその調子が出ないのも練磨されたバンドは何とかするというのを見せられたのだろう。
調子が悪いと本人は思っているがお客から今日は特別良かったと云われることはしばしばある。
今日もそうだったようだ。