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教科書の繰り返し利用はメリットがデメリットよりも大きい

2007-04-20 | Weblog
 音楽や体育の教科書なら繰り返し使用しても問題ないでしょう。環境問題が深刻な中国ですから、特に水汚染の激しい製紙会社が生産を減らすのはよいことです。わずかな量でしょうが、少しずつやるしかありません。

 我国で毎年小中学生の教科書を作るために必要な紙の生産には900万本以上の大きな樹を切らねばならない。資源エネルギー節約のために教材を繰り返し利用する案が提案され、一部で試験的に実施されている。

 2005年9月の新学期に、上海市静安区教育学院附属小学校では、教材の繰り返し使用を行うことにし、生徒の父兄は「前の学期に使用した教材を後輩に贈るために供出してください」という手紙を受取った。

 これは市政協委員である同学院の張揚副院長が提議し、上海の全ての小中学校に古い教科書を循環使用するよう呼びかけたことからスタートしたもの。当然、一部の親は、古い教材には書込みがされていたり、落書きされているのもあり、そんな本を使うと子供の学習効果に影響すると心配し、不衛生だと言う親もいる。

 現在循環使用しているのは、小学校の音楽、美術、体育の教材だけで、これらは改定が少なく、教材の利用率も高くない。生徒は書込みをする必要はなく、1学期に数回しか使われず、教材は比較的綺麗である。