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養殖業者がダムを空にして魚を捕り、500ムーの良田が作付け不能に

2007-04-13 | Weblog
 背景が分りませんが、魚養殖の請負人も同じ村の人なのに、ダムを空にするなどという馬鹿なことをなぜやったんでしょう。でも、村人たちもダムの水が抜かれているのを知っていたはずなのに、なぜもっと早くやめさせようとしなかったのか、分らないことばかりの記事でした。

 陝西省にある継光村の大溝ダムは1960年代初めに建設され、70年代末に当地の人たちが改修し、貯水量が42万立方米に増えた。ダムは魚の養殖以外に、下流の3つの村の500ムーの良田の灌漑任務も負っている。

 2005年初め、継光村当局はこのダムの魚養殖請負権をある村民に与えた。ところが最近、この村民は簡単に魚を捕るため、ダムの水門を開き、水を流してしまった。

 このダムはこれまでも村当局が個人に請け負わせていたが、条件は下流の500ムーの灌漑用水を保証するのが前提であった。今回の放水事件に対し、党支部書記は、請負契約の規定を守らなかったので、3,500元の保証金を納める命令を出した。

 村民たちは「あいつが魚を捕るために放水したのは2ヶ月にも及び、村の幹部は十分知っていたのに、後になって3,500元の罰金だけだ。わしらの土地に植え付けできない損失は誰が補償してくれるんだ?」と怒っている。