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50年流通した紙幣にお別れ

2007-04-02 | Weblog
 中国のお金の単位は、元、角、分で、角は0.1元、分は0.01元です。1元は日本円にして15円程度ですから、1分といえば、0.15円です。普通に品物を買うときにはもう分の単位は使われていません。今でも分にお目にかかるのは、銀行で両替する時くらいのものです。

 銀行で渡されるのはましですが、半世紀以上たった紙幣はボロボロで財布に入れる気にもならないようなのもありました。紙幣はなくなりますが、貨幣の単位がなくなるわけではなく、硬貨はそのままです。ただ、分の紙幣は古コイン、紙幣店では大きく値上りしているようです。といっても元々安いですからしれています。

 今日(4月1日)から、半世紀以上にわたって流通してきた紙幣が市場で流通しなくなる。具体的な紙幣は1953年版の5分紙幣、2分紙幣、1分紙幣である。

 「昔は5分あれば映画が見れたわ。お金を握り締めていくので、映画館へ着くとすっかり湿っていたわね」と、買い物籠を下げた蔡さんは感慨深そうに語った。彼女は1954年生まれで、小さい時は何分かもらった時の喜びは言葉で表せないという。「1分あればとっても甘い高粱飴、2分なら野菜や、マッチ・・・」

 だが高校生は「分のお金があったって何にも買えないから、僕は嫌いだよ。それにしわくちゃで・・・。僕の友達は誰もこんな金は好きじゃないよ。早くなくなったほうがいい」