日米ゴルフ観戦記（２７）やらかし夢果、初制覇なるか？

初日８バーディーと単独トップに飛び出したのは「小林夢果」、言わずと知れたジャンボ軍団Ｎｏ．１の飛距離クィーンである。私はＣＳスカイAでステップアップツアーを全試合生中継で見ているコアなゴルフファンなので、小林夢果には前から注目していた。

彼女の最大の武器であるドライバーの飛距離は、レギュラーツアーでも１、２を争う「ガチの飛ばしモンスター」と言えるレベルである。多分、相手になるのは神谷そらか竹田麗央くらいではないだろうか。今日の１番パー５でも２打目のショットはグリーン脇のラフに止まったが、距離は充分にピンをオーバーしていたと思う。

平均飛距離は軽々と２６０ヤードを超えているようなので、もしかすると今年の飛距離女王は（試合数さえこなす事が出来たら）間違いなく入れ替わって彼女のものとなるんじゃないか？、と期待している。何より師匠のジャンボが太鼓判を押すぐらいの飛ばし屋なので、後はアプローチとパターを磨けば「優勝は勝手に転がり込んで来る」んじゃないかと内心はワクワクしている。

まあ飛距離モンスターと言えば穴井詩と相場が決まっていた頃は、飛ばし屋だから「見てくれはゴリラ」でも構わない、というのが大方のファンの考えだった（穴井がゴリラだと言っている訳では無い）。ところがこの夢果チャンは、体は結構な肉体派なのにお顔は目のクリッとした童顔で、性格と言えば初々しい恥ずかしがり屋のいまどき珍しい純情娘タイプなのである！

レギュラーツアーの猛獣が食い合うがごとき熾烈な勝負の世界で、この控え目なメンタルで果たしてやっていけるんだろうか？と心配になる（親心？）。去年ステップアップでダントツトップを走りながら、ほぼ優勝を手中に収めかかっていた時に果敢に林超えのショートカットを狙って、結果林の中に打ち込んでしまい、脱出に３打か４打も打って優勝戦線から脱落したことがあった。

勝つ試合を「考えられないようなポカ」をして取りこぼすような「お茶目」な所が何より彼女の魅力である。で、付けたニックネームが「やらかし夢果」（私の勝手な造語です）。確か最終戦か何かで初優勝して泣いてたような記憶があるが、実力は十分にあるので「ツアーの台風の目」になるのはもう間違いない。

まだまだ荒削りな試合運びだが持ち前の「爆発的な飛距離」を期待し、トンデモ失敗ミスも含めて「彼女のおおらかなゴルフ」をご堪能頂きたいと思います。そして貴方も夢ちゃんのファンになり、応援して下さいますよう微力ながら私からもお願い申し上げます。なお、これはあくまで一人のファンとしてのお願いですのでご了解の程、よろしくぅ！。

では明日のラウンドを楽しみにして、今日はゆっくり休みましょう！