明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの真髄(8)TIPS集とフジサンケイ

2019-04-29 22:12:08 | スポーツ・ゴルフ
1、右手の人差し指
右手の人差し指を「中指と離して」間を開けてグリップ。これはインパクトで力を入れるための握り方である。巷ではいろいろな人がグリップを語っているが、「鈴木真一の炎JOYGOLF」で言っているのが一番心に刺さったので取り上げる。よく右手の人差し指はピストルグリップといって、引き金を引くような形と言う。その理由がイマイチはっきりしなかったのだが、タイガー・ウッズが右手人差し指にバンデージしているのを見て、きっと大事なんだろうなと漠然と思っていた。鈴木真一によれば、右手の人差し指はインパクトの時に「シャフトを押す」役目で、ピッチャーが速球を投げるときにも使うことから分かるように、飛ばしにもっとも関係する「ヘッドの走り」を実現するためには必要不可欠である。所詮ヘッドスピードの秘訣は「手首と指先のしなり」にある、というのが私の結論。

2、インパクト・ポジション
一番力が入るインパクトのポジションは、左腕が左肩から真っ直ぐ垂直に伸ばした位置の少し手前(ボールはハンドファーストの態勢になっているから、もっと右にある)、そこから左へ20cmくらいの間が最も力が入る区間である。その区間に右腕と全体重をかけてシャフトを押すと、最大飛距離が得られる。スイングの基礎を「このポジションを作る事」に置いていけば、全体も自然と良い形になってくる理屈である。いつもインパクトをこの形で打てるように工夫していけば、スイングの形にとらわれて迷路に迷い込むきとも無い。どういうバックスイングをするかに関わらず、最後にインパクトでこの「力が入るポジション」を取れれば、自ずとスイングもシンプルになる。要は、このポジションを取ることに必要でないことは、例えどんなにスイング理論や雑誌で推奨されても「やる必要はない」とも言える。

3、アプローチは頭をボールより右
これも鈴木真一のビデオで教わったことだが、なぜか最近アプローチが上手くなったのである。いままではクラブが地面に刺さったり突っかかったりして、距離が全然出ないことが多かった。イメージを出しすぎていて、結果充分なスイング幅が取れずにチョロっと当たって距離が足らないのである。それがこの間練習場で「スイングをゆっくり」にして右手をある程度強く握って等速に振るようにしたら、どんどん柔らかい球が出るのだ。ゆっくり打つ分には「それほど真剣にならなくても」軽い感じでボールに当てられる。で、ボールを上げるには「頭がボールより右」にあったほうが上手く行く。これを覚えてからは、アプローチの練習も楽しくなってきた。アマチュアの夢、「寄せワン名人」への道も近い。

4、低く入って低く抜ける
クラブパスは急降下するのではなく、低く入って「なおかつ低く抜ける」というのが正しい。急降下するにしても低く入るにしても、どちらにしても入る方は何とかなりそうだが、「低く抜ける」というのが実に難しい。トラックマンとかの弾道測定器が置いてある高級練習場やショップで、実際に自分のスイングを機械で確認しながら練習しないと、友達に見てもらうレベルでは本当の所は分からない。しかしトラックマンは28万くらいするので(アマゾン調べ)自分で買って練習するというのも無理である。そこで近くの練習場をネットで調べて、弾道測定器の置いてあるところを探してみた。やはり千葉県では無さそうである。勿論、高い年会費を払ってレッスンを受けるようなところ(例えばRIZAP)などはあるだろうが、一回「試しに見てもらう」というのは千葉では無理なようだ。一度自分のスイングを高速度カメラで撮影してみたいのだが、どこか安く出来る所はないかなぁ。特に「インパクトのアタックアングル」が、上から下に入っているかどうか、が是非知りたい。つまりダウンブローに打てているかである。飛距離はどうしたって限界があるが、スイングだけは「立派にダウンブロー」ってのが、我々年寄りアマチュアの最後の夢なんだが・・・。

5、ユーティリティとアイアンの違い
飛距離が落ちてきて150ヤードのグリーンを狙うのにアイアンにするかユーティリティにするか、の問題。ユーティリティは高く上がるが、放物線を描いて落ちていくので、意外とランが出る(プロは別、ヘッドスピードがあるので高さで止めることが出来る)。ロング・アイアンはユーティリティに比べて低い弾道で飛んでいくが、途中からスピンが効いてきて吹き上がり、最後は高い位置からポトリと落ちてランも思ったより少ない。だが最近の飛び系アイアンの作りは「ユーティリティ的な弾道」で飛ばすようになっているから、途中からグーンをめくれ上がるアイアンの弾道ではなく、打ったらポーンと高く上がって緩やかに落ちるものが多い。そのため飛距離は充分届いているのに「グリーンから転がって出てしまう」という、残念な結果に終わることが多いのだ。まあ、いずれにしてもヘッドスピードが無ければポヨヨーンと飛んで行く「棒球」になるわけだから、ユーティリティでもアイアンでも同じである。だったら打ちやすいユーティリティのほうが良い、とも言える。無念である(ギュイーンと吹け上がる美しい弾道のアイアンを打ってみたい!)。ただ両者の本来の弾道の違いを知っておくと、いろいろな意味で「ゴルフを楽しめる」ってことだろうか。

以上。これが実際に私が試して上手く行ったことばかりと思われたかも知れないが、実は私の「空想」である。今日は体調が思わしくなく練習に行こうかどうしようか迷っているうちに時間が過ぎてしまった。一応中身は正しいと思っているが、試してないので何とも言えない。だからTIPS集という題名にしておいたわけである。実際に試して見ようという方がおられたら、自己責任でお願いしま〜す(全く無責任だがしょうがない、本人に代わってお詫び申し上げます)。

ところで先日のフジサンケイ女子ゴルフは、「稀に見るつまらない試合」だった。その責任はひとえに「バーディを量産してあっさりと逆転優勝」をはたした申ジエにある。アン・ソンジュと李知妃と全美貞それに申ジエを「韓国四天王」と私は勝手に呼んでいるが、せっかく若手の初優勝争いが見られるかと思って固唾をのんで見ていたファンに肩透かしを食らわして何が面白いのか。そんなに強いのならアメリカでやればいいじゃないか、と思ったのは私だけではないだろう。例えば小学校の徒競走で我が子の活躍をお弁当作って家族総出で楽しみにやってきた父母の前で、「全日本の選手が出てきて優勝する」ようなものである。日本人のレベルアップというような分けのわからない理屈で申ジエのような「世界ランカー」を出場させるのであれば、もっと組織改革をして実力に合わせ「1部・2部・3部」とツアーを分ければいいのじゃないかと思う。

つまり、A級のツアーは「アジアン・ツアー」を作って日本・韓国・タイ・中国・台湾・その他アジア各国からトップ級の選手を集めて、総勢144人の最上級リーグを結成する。そして各国を転戦して年間20試合ぐらいを組み、賞金女王が10億円くらい稼げるようなビッグな大会を、それぞれの国が資金を出し合って開くのである。2部は現在の女子ツアーで「ナショナル・リーグ」として開催し、年間賞金女王は1億円から1億五千万くらい。3部が現在のステップアップツアーである。アメリカでもヨーロッパでも同じような形のツアー構成が組まれているので、日本も「同じようなレベルの選手」を集めて試合を組むことにするのだ。正直言って黄金世代だ何だといっても、試合となるとまだまだアン・ソンジュや申ジエと比べると「大人と子供」の開きが歴然としてある。勝負にならないのだ。だから面白くない。

鈴木愛も比嘉真美子もアン・ソンジュも申ジエも、皆んなアジアン・ツアーに行って世界を相手に戦って貰い、吉本ひかる・丹萌乃・渋野日向子あたりは女子ツアーで実力を付けるという構成だ。原英莉花や勝みなみや小祝さくらや松田鈴英は4、5勝してから上のルアーに挑戦し、アジアンツアー賞金女王で10億円を目指してもらうのが、モチベーションという観点からしても正しいだろう。卓球で「中国を倒せ!」と団結するように、日本人もアジアで一位を取って、最終的にはアメリカのメジャー制覇を目指す、というステップを踏んで貰いたい。勿論、畑岡奈沙みたいな選択肢があってもいいだろう。ただ現在の女子ツアーは「レベル的には可愛こちゃんゴルフに毛が生えたレベル」であることは否定できない。だって日本で強い強いと言われる選手が、毎年アメリカのメジャーに挑戦して「コロ負け」してくるではないか。それがモロに現れた試合が先週の「フジサンケイ」である。申ジエの優勝なんか、誰ももう見たく無いのだ!

そのためには経団連とか金持ち連中が「日本のゴルフ界」のために一肌脱いで賞金を積み上げ、一試合の優勝で1億くらい稼ぐような試合をどんどん作って欲しい。そうすれば人気も出るし日本人の応援をヒートアップして、何人が勝っても文句を言う人もいないと思う。アジアンツアーと日本ツアーと下部ツアー、3つの体制でゴルフを盛り上げる仕組みを作らなければ、日本人そっちのけの出稼ぎ韓国人が跡を絶たないし、日本ツアーが「韓国人の賞金を出す為のツアー」に成り下がっていく。そのことが理解できなくて「強いものが勝つ」などという馬鹿げたスポーツ神話にいつまでも騙されていると、「応援する選手」が活躍する場を失って片隅に追いやられることに気が付かないのだ。高校生は高校生同士で戦う事。小学校の試合に出てきてはイカン!

「強いものが勝つ」ではなくて、強いものは「もっと上のリーグに上がる」が正解である。

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