期待の新シーズンを占う意味でも新人達が「ガンガンがっついて」来る、厳しい戦いが見られそうである。これから毎週、試合のレポートと気になる選手の面白エピソードなど、惜しくも予選落ちした選手も取りあげて、つらつらと書いていきたいと思います。それと、アメリカで快進撃を続けるルーキー「古江彩佳」のニュースも取り上げる事にしたい。まずはダイキンのレポートから
1、ダイキンオーキッドレディース結果
何と西郷真央が、2022初戦の女王に輝いた!。彼女は既に5、6勝していてもおかしくない実力を持っていながら、どういうわけか2位に甘んじてばっかりという、シルバーコレクターだった。その西郷が今年こそと気合を入れて臨んだ初戦、5打差を跳ね返しての涙の初優勝を挙げたのだから、まさに「ドラマ」である。しかし最後の3ホールは内心ドキドキの緊張がありありと見えて、見ているこちらもハラハラしながら注視していた。それにしても上位の選手達がスコアが伸びなくて足踏み状態だったのは意外である。他の選手もそれほどスコアが出ていなかったから、沖縄特有の風が微妙にコントロールを乱してしまったのかも。そんな中での西郷の5アンダーは流石に素晴らしい。17番でグリーン外からチップインバーディを決めた瞬間、一瞬安堵の表情を浮かべたように私には見えた。が「トップを捉えたけど、まだ勝負は終わってない!」と、自分を鼓舞するかのように引き締まった表情で次のホールに向かったのが、とても印象的である。「その時」がヒタヒタと迫ってくる実感を噛み締めながら、運命の18番のティーイングエリアに立つ気持ちはどうだったのか。さすがに2位が7回というだけあって、スタンスを取る姿からは緊張は見られない。あっけなく振り切ったショットは、270ヤードの先のフェアウェイセンターに着弾した。・・・さあもう安心。今年は飛距離も伸びているみたいで、今の西郷には、死角はない!のダァ〜、とギャラリーも雄叫びを上げるかという雰囲気である。西郷、最高!(韻を踏んでいるわけではない)。
ところが試合は最後が面白いという。西郷の第二打は力が入って「バンカー」に入った。それも「ピンを狙えない場所」に落ちたから雲行きが怪しくなってくる。いよいよ西郷に「試練」がやって来たのか?。優勝か悪くてもプレーオフは間違いはない、と思ったのだが「そうはイカの〇〇」です。さあ、どうする?西郷、とゴルフファンには堪らないシチュエーションになってきた。これが初優勝のプレッシャーだ、とばかりに西郷を押し潰しそうになる・・・と思ったら何と、今度は優勝を争っていた渡邊が、17番でまさかのトラブルに見舞われたから堪らない。ドライバーを曲げてブッシュに打ち込み、一打罰で出した3打目をまたまたグリーン奥に外して「絶体絶命のピーンチ!」ときた(ドラマですねぇ)。16。17と2ホールで3打も落としては、いくら渡邊でも勝てないだろう。西郷はピンを狙わず横に出したが、「パー5」だから奥のラフから2打で上がって、何とかパーで収めることが出来た。ちょっと勝つまでにバタバタしたが、西郷らしい「泥臭い勝ち方」で初勝利である(やった〜!)。これで西郷は、これから優勝争いから目が離せない選手になって来るんじゃないかな、と思う。お目出度う、西郷!。優勝が決まってからみせた満面の笑顔は、実に爽やかだったよ!(優勝インタビューは「らしくない」落ち着き払った答え方で、年齢に似合わず苦労人なのかな?、と思わせたのは面白い)
2、若手の飛距離が凄い
平均280ヤードという、信じられない飛距離を持つアマが出てきた(私らアマチュアは220ヤードがいい所だというのに)。まずは驚きの「荒川玲奈」アマから。パッと見た時に「デカい」と思った。身長は多分175はあるだろう。いや180かも・・・。キャディがそれほど身長の高くない人なので、ますます目立つ。これだけ体が大きければ飛ぶよなー、と納得の飛距離。まだまだ荒削りのスイングだが、デカい体を目一杯使ってブンブン振ってくる迫力は「プロも顔負け?」である。それでいてスコアもいいと来れば、今年のプロテストは期待が集まる筈だろう。他にも「島袋ひの」選手が決勝進出しているが、今の若い子はとにかく飛ばすので、220くらいの飛距離では勝負にならなくなってきた(だから私は必死でスイング改造に取り組んでいる)。ツアーでは最低240は飛距離が無いと勝のは無理だろうと言われている。よっぽどグリーン周りとパターが天才的に上手ければ別だが、「セカンドでウッド」を持っている場合ではないのだ(ああ、絶望!)。その点、ルーキーの佐藤心結は飛距離もありショットも正確なので、今やダントツの「有望株」トップである。何しろコーチがあの「三觜大先生」だというからこれはさぞかし完璧なショットを披露してくれるんじゃないか、と「スイングマニア」の期待が集まる。もしかすると今年。黄金世代は早くも「ベテラン」と呼ばれることなっちゃうかも。
他にも20・21年度の新人は多数出場しており、それぞれのメンバー全員の名前を出しておこう。
20年度:佐久間朱莉、松本珠利、岩井明愛、内田ことこ、橋添穂、後藤未有、工藤優海、リハナ、小倉彩愛、岩井千怜、薮田梨花、平井亜実、浜崎未来、阿部未悠、植手桃子、フォンスーミン、篠崎愛、山田彩歩、上野菜々子、桑木志帆、東風花、奥山友梨
21年度:尾関彩美悠、髙久みなみ、泉田琴菜、佐藤心結、新真菜弥、丹萌乃、藤田かれん、竹田麗央、村上瑞希、星野杏奈、永嶋花音、小林夢果、櫻井心那、川﨑春花、須江唯加、仁井優花、桑山紗月、大林奈央、天本ハルカ、成澤祐美、宮澤美咲
3、私の注目選手
① 小祝さくら
稲見は10位、小祝は13位だった。まあ、まだ始まったばかりだから、大して心配はしていない。これから本調子に仕上げていくと思うが、ただ小祝のパターが「中々入らなかった」というのが気になる。これは北海道育ちの小祝には「高麗芝」は合わないのかも、と思ってしまいそうだが実は小祝は「ディフェンディングチャンピオン」なのである。「じゃあ、なんで〜?」となるが、それがわからない。まあ小祝は「コーチ」も変えたようだから、今年は絶対に「賞金女王を取る」って気合が入りまくってるのかも。
② 高橋彩華
今回は41位タイと振るわなかったが、西郷の勝利を見て「大いに刺激された」のは間違いがない。彼女の問題は「終盤のメンタル」が今ひとつ「勝負モード」にならないもどかしさである。アン・ソンジュが見せるような「ここぞ」」という時の、ものすごい「気迫を」少しでも出せれば、可能性はグンと広がると思う。それか、メンタルどうこう関係ないくらいに「ぶっちぎりで最終日を迎える」か。何にしても、今後の動向が注目である。
③ 松田鈴英
またしても41位タイと下位に沈んでいる。彼女のポテンシャルから言えば「何んで〜?」という順位なのである。彼女、ルーキーイヤーにはパーオン率第一位にもなって、黄金世代の期待の星だったのに、その後調子が上がらなくなってテレビからも消えた。私は彼女の飛距離が魅力だったのだが、何でもドライバーが曲がるから飛ばせなくなってしまった、という噂である。普段は明るいB型なのに「どうして?」っと思うかもしれないが、研究熱心なB型は「松山英樹もそう」だけれど、スイングが悪いからボールが曲がると思いこむ癖があるのだという。勿論、曲がるのはスイングが悪いのは間違いないのだが、それを「たまたま悪かった」と思って気にしないゴルファーと、「曲がらないスイングを見つけよう」と直したがるゴルファーと、2種類いるそうだ。私なども後者の口である(レベルが違うだろうう!、レベルがぁ〜)。何にしても結果が出れば治ると思うので、今季成績が出るのを期待したい。
④ 三ヶ島かな
こないだCSで「三ヶ島かなの25歳の今」を特集していた。スポーツ選手らしい、天然でゴルフのこと以外は何も考えていない「風の」インタヴューだったのは、私には不思議でも何でもなかった。それが逆に「普通の若い女性らしさ」が出ていて、一層彼女の魅力が際立っていたように思える。まあ、私生活での彼女が魅力ある女性だというのはよくわかったが、本業の試合では「どうだったのか?」というのは、今回はテレビに写らなかったので「分からず仕舞い」だったのは残念である。この辺が、成績を出さないと「数に入らない」勝負の世界の厳しさなのかなぁと、一抹の寂しさを感じる三ヶ島ファンでした。なお、一部の放送では、人気がありさえすれば「成績が下位でも」テレビで写しっぱなしにする局もあるようなので、これはこれで問題なのだが今回に関しては、そうは言っても「ファン心理も大事かもね」って言う気持ちも分からないでは無い。かなちゃん、次回は是非とも優勝争いをして「テレビにバッチリ出まくって」下さい!
⑤ 大城さつき
格好がまるで「ゾンビ」みたいで、異常!。彼女、サングラスに目の下を全部隠すほどのスカーフ、というスタイルでティーイングエリアに出てきたが、コロナも下火になってきたこのご時世に「ちょっと大げさ」じゃないか、と驚いた。他にもマスクをしてプレーそていた選手は何人かいたが、大城さつきの格好は「誰だが分からない」という点でも奇っ怪である。何か事情があるのかもしれないから迂闊には言えないが、「ホラー映画じゃあるまいし」と思って笑ってしまった。彼女、コロナが終わったらまた普通の格好に戻るんだろうか?。ゴルフの成績よりそっちの方が大いに気になる。
追伸:HSBCの結果は月曜日にお届けします。
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