私はコーヒー党だったのだが、病気をしてからカフェインの利尿効果が血液の水分を出すほうに働くので控えていた。脳梗塞には水分が大切なのでなるべく取るようにしているが、そうなると前立腺肥大の頻尿には辛い。体の中に水分を貯めておくようにと、やや大量に飲むのだがすぐ出てしまう。痛し痒しである。そんな中、久米宏の番組で紅茶の話をやっていた。紅茶って、ほとんど飲んだことが無かったのだが、物にはなんでもやり方があるもんだなと感心した。今日はその紅茶の話である。
紅茶が緑茶と同じものだというのは知っていたが、色々話を聞くと紅茶の淹れ方からして日本人は良く分かってないらしい。とにかく熱湯を入れると思い込んでいたが、紅茶の味を左右するのは「酸素と温度」だそうである。温度が95度から98度の間が一番良い温度で、そのくらいの温度で紅茶を入れると、たっぷりの酸素がお湯の中に含まれて、しかも紅茶の葉っぱが「ダンシング」という現象により上下に舞って美味しくなるのだそうである。100度のお湯で入れると、お湯の中の酸素が無くなって紅茶の味が薄くなり、美味しくないのだそうで絶対ダメであると磯淵猛さんが言っていた。相棒で杉下右京が急須を高々と持ち上げて紅茶を注ぎ入れているのは、専門家の意見からすれば「周りが汚れてしょうがないだけ」だそうである。ああいう淹れ方はどこにも無いそうだ。ただ、酸素をたくさん入れるために泡立てているというのは、考え方としては正しいと言えるそう。ただし、酸素をたくさん含んでいる紅茶をカップに注ぐ方が、入っていない紅茶を注ぐときに泡立てて酸素を含ませるやり方より数段美味しいそうだ。
試飲していた久米宏の言うには最初サッパリした味わいで、飲んだ後から美味しさが出てくるという。どうやらポリフェノールの効果で、口の中に残っている食品の脂分やオリーブ油の脂分がクリアになって、次の食品を味わう態勢が出来るのだという。唐揚げ・餃子・アジフライ・トンカツ・天ぷら、美味いものは皆んな脂がコッテリと含まれている。大人はそれをビールで流し込むから、口の中がクリアになって存分に美味さを堪能できるのだ。だが、飲めない人や子供はそれができないから、口の中が脂でべったりしてたくさん食べられないという。甘い物もあなじ理屈で、緑茶の苦味がうまいこと大福やおはぎの甘さとマッチしていくらでも食べられるという。そう言えば、トンカツやフライを日本酒で食べようとは思わない、成る程なあ。科学を勉強すれば多くのことが納得いくのだ。
我々は、どれだけ食品や飲み物の「本当の食べ方や飲み方」を分かっているだろうか。緑茶の飲み方だって分かってるとは言い難い。今までの人生をお茶はただ水分を取るというだけの感覚で、味は原料が良いかどうかだと思っていたのが間違いだった。以前に京都のお茶販売店で玉露の美味しい淹れ方体験をさせて貰った時、60度くらいでゆっくり入れたお茶の美味さが衝撃的だった。紅茶もきっと淹れ方をキチンとすれば、びっくりする人生初体験の味だろうと思う。その素晴らしく余韻のある甘みの深い味わいを想像すれば、今までの60年間いかに無駄な時間を過ごしたかと悔やまれる。いや待てよ、まだ遅く無い。これから勉強すれば80才頃にはいっぱしの◯◯通になっている、かも。
と言うわけで、私を知っている知人からは「飽きっぽくてせっかちのお前にゃ、◯◯通なんぞおこがましい」とハナっから相手にされていない。やはり紅茶専門店とかコーヒー専門店とかの、味にこだわったプロの店に行って飲むのが一番良さそうだ。喫茶店でタバコをふかすだけじゃもったいない。せっかくだから、じっくり味わいながら飲んでみたい。喫茶店だけじゃなく、居酒屋で日本酒という選択肢もある。若い時は酔えばよかったが、歳をとるとあんまり酔うのは御免である。やはり美味い酒を少し飲むのが良い。美味い魚と美味い酒、やはり日本はいいなあ。
紅茶が緑茶と同じものだというのは知っていたが、色々話を聞くと紅茶の淹れ方からして日本人は良く分かってないらしい。とにかく熱湯を入れると思い込んでいたが、紅茶の味を左右するのは「酸素と温度」だそうである。温度が95度から98度の間が一番良い温度で、そのくらいの温度で紅茶を入れると、たっぷりの酸素がお湯の中に含まれて、しかも紅茶の葉っぱが「ダンシング」という現象により上下に舞って美味しくなるのだそうである。100度のお湯で入れると、お湯の中の酸素が無くなって紅茶の味が薄くなり、美味しくないのだそうで絶対ダメであると磯淵猛さんが言っていた。相棒で杉下右京が急須を高々と持ち上げて紅茶を注ぎ入れているのは、専門家の意見からすれば「周りが汚れてしょうがないだけ」だそうである。ああいう淹れ方はどこにも無いそうだ。ただ、酸素をたくさん入れるために泡立てているというのは、考え方としては正しいと言えるそう。ただし、酸素をたくさん含んでいる紅茶をカップに注ぐ方が、入っていない紅茶を注ぐときに泡立てて酸素を含ませるやり方より数段美味しいそうだ。
試飲していた久米宏の言うには最初サッパリした味わいで、飲んだ後から美味しさが出てくるという。どうやらポリフェノールの効果で、口の中に残っている食品の脂分やオリーブ油の脂分がクリアになって、次の食品を味わう態勢が出来るのだという。唐揚げ・餃子・アジフライ・トンカツ・天ぷら、美味いものは皆んな脂がコッテリと含まれている。大人はそれをビールで流し込むから、口の中がクリアになって存分に美味さを堪能できるのだ。だが、飲めない人や子供はそれができないから、口の中が脂でべったりしてたくさん食べられないという。甘い物もあなじ理屈で、緑茶の苦味がうまいこと大福やおはぎの甘さとマッチしていくらでも食べられるという。そう言えば、トンカツやフライを日本酒で食べようとは思わない、成る程なあ。科学を勉強すれば多くのことが納得いくのだ。
我々は、どれだけ食品や飲み物の「本当の食べ方や飲み方」を分かっているだろうか。緑茶の飲み方だって分かってるとは言い難い。今までの人生をお茶はただ水分を取るというだけの感覚で、味は原料が良いかどうかだと思っていたのが間違いだった。以前に京都のお茶販売店で玉露の美味しい淹れ方体験をさせて貰った時、60度くらいでゆっくり入れたお茶の美味さが衝撃的だった。紅茶もきっと淹れ方をキチンとすれば、びっくりする人生初体験の味だろうと思う。その素晴らしく余韻のある甘みの深い味わいを想像すれば、今までの60年間いかに無駄な時間を過ごしたかと悔やまれる。いや待てよ、まだ遅く無い。これから勉強すれば80才頃にはいっぱしの◯◯通になっている、かも。
と言うわけで、私を知っている知人からは「飽きっぽくてせっかちのお前にゃ、◯◯通なんぞおこがましい」とハナっから相手にされていない。やはり紅茶専門店とかコーヒー専門店とかの、味にこだわったプロの店に行って飲むのが一番良さそうだ。喫茶店でタバコをふかすだけじゃもったいない。せっかくだから、じっくり味わいながら飲んでみたい。喫茶店だけじゃなく、居酒屋で日本酒という選択肢もある。若い時は酔えばよかったが、歳をとるとあんまり酔うのは御免である。やはり美味い酒を少し飲むのが良い。美味い魚と美味い酒、やはり日本はいいなあ。
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