サザンのユニクロ歌が心地よい

最近よく耳にするＣＭだが、まずミディアムテンポで流れるゆったり感が気持ちよく、優しい暖ったかみが「じんわり」と伝わってくる。歌詞もゆっくりと一言一言語りかけるようで、雰囲気がいい。元々私はサザンを余り高く評価してなかったのだが、今回の曲はサザンのイメージをガラリと変えた「名曲」という気がしている。まあコマーシャルだから全曲聞いたわけじゃないのだが、無闇に盛り上げようとはしてないところが、心に刺さったポイントだろうと思っている。細かい所を言えと途中のシンコペーションが効果的である。私の予想ではサビの部分はやや気持が高揚するように歌い上げるが、それほど盛り上げることもなくサラッと元に戻って終わるんじゃないだろうか。私のような高齢者は若い人ほど体力が無いので、よく晴れた日などにはジョギングをするのではなく、ゆっくりと自然を味わいながら「散歩」する。そんな静かな落ち着いた人生の中にも、ふとした歓びや感動があることを思い出させてくれる名曲だと思う。例えるなら満ち足りた落日とでも言おうか。

サザン、やっぱ才能あるねぇ。