明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

毎週女子ゴルフ(11)DIO インプラント畑岡奈沙が圧勝!

2022-04-26 18:02:32 | スポーツ・ゴルフ

1、畑岡は絶好調で全米オープンを迎える
どちらかと言えば本来は、全米オープン前には2、3位あたりで「もう少しで優勝に届かず・・・」というのがベストと思う。去年は笹生優花とのプレーオフだったわけだが、そこに行くまでに「レクシー・トンプソンの大乱調」があった。実は今回も世界ゴルフランキングNo.1の、コ・ジンヨンの「あっと驚く」リカバリーミスがあって、最終日は2位のハナ・グリーンに大差を付けての「堂々の優勝」である。いや、楽勝と言っても良いと思う。まあ、正味のことを言うと「それ程楽じゃない」ゲームだったようだが、ショットが完全復調の上、パットを慎重な上に慎重にルーティンを守って決めまくったことが勝利をもたらした。圧巻は15番、ポアナ芝の難しいグリーンで、狙ったラインに完璧なタッチで打ち出し球は、美しいラインを描いて勢いよくカップに飛び込んだ。本人曰く「あのイーグルを取ったことでリラックスできました」と、精神的な余裕が勝利を確実なものにしたという。彼女のいう通り、終盤での戦いぶりは映像を見ている限り、安定したメンタルで、勝ちにこだわった「隙の無い」圧勝だったと言っておこう。最後のパットを入れたときのガッツポーズは喜びを爆発させるというよりは、自分に対して「確実に戻ってきた自信」の表現と私は見た。こりゃあ全米オープンでは、何かやってくれる「かも?」、である。

去年の畑岡奈紗は充実していた。優勝も複数回したし、トップ10の常連とも言える活躍ぶりであった。ところが今年はトップ10にも入れず、先週は予選落ちを喫している。実はオフにじっくりトレーニングをし、100ヤード以内の精度アップもしているという。そして飛距離も伸びて戦闘力は格段にアップしてる筈なのだ。それが中々噛み合わず、結果に繋がらなかったのである。それが今週、ようやく実を結んだということだろう。ゴルフというのは、いい時と悪い時の差が激しいスポーツである。メジャーに勝つには、その波を上手く合わせることが重要になると思う。飛距離が伸びて、アイアンの「キレ」が更に一段と鋭くなってきた畑岡奈紗に、もうメジャー取りへの「死角は無い!」のだぁ〜(雄叫び)。

とは言っても畑岡はまだ「23歳」の若さなのだ。この先大怪我などが無く、順調にキャリアを重ねていけば25勝とか実績を積んで、「レジェンド岡本綾子」と肩を並べる大選手になっちゃうんじゃないかな、いや「なる」と私は思う。そういう偉大な選手である。畑岡は今度の全米オープンでは去年のリベンジを果たそうと「真っ赤っか」に燃えているだろうから、またまた眠れない夜が続きそうだ(後期高齢者の私には、とっても体に悪いことなのだが・・・)。

2、コ・ジンヨン、世界No.1が初めて見せた「鬼の撹乱」
3日目の17番、グリーン手前をクリークが横切る難しいパー4ホールで、あの冷静沈着なコ・ジンヨンが何と「8」の大叩きをしでかしたのである(おおっ、ノォー!)。私はライブで見ていたのだが(日本では朝)、解説者もオンコースレポーターも「こりゃあもう、ドロップするでしょうね」と言っていたのに、本人は運河みたいなクリークに平然と降りて行ったのだ!。「エーっ!、これ打つの?」とどよめきがテレビ放送に流れる。目の前のコンクリートは180cmはある直立した壁だ。ボールは中洲みたいな泥の上に「チョコン」と乗っかってはいるが、バンカーと違って「砂を飛ばして持ち上げる」ような打ち方は出来ない。昔フィル・ミケルソンが2mぐらい前に人を立たせて、床の上から「前の人の頭を飛び越える球」を打って見せていたのを思い出したが、まさにコ・ジンヨンがやろうとしていることは「このミラクル・ショット」である。ミケルソンは100%成功させる自信があるから、目の前に人を立たせても平気で打って見せられた。コ・ジンヨンも自信がなければ、試合でトライしようとは思わなかった筈である。まあ、100%とはいかなくても95%位の成功の確信は、あったと思う(本人に聞いてないからわからないが)。結果は壁を越えられずにまた運河に落ち、もう1回トライするが失敗して今度は水溜りの中に沈んでしまった。もし、泥状の中洲に落ちていたら3度目をトライしたかどうか、是非聞いてみたい質問である。

とにかく大叩きしてスコアがボロボロになった後、もうヤケクソになって無茶苦茶やるのかと思って見ていたら、そこは痩せても枯れても「世界No.1」である。ブチ切れることなく淡々とプレーしたのは、敵ながら天晴れだと褒め讃えたい。最終日の18番かどこかでチップインバーディを決めた瞬間に両手を高く上げて、「あーあ、やっと終わった!」というような、ようやく肩の荷を下ろした安堵の気持ちを表現していた。やっぱ彼女も「昨日の凡ミスを引きずっていたんだな」と分かった瞬間である。多分、コ・ジンヨンの頭の中には、脱出できないという結果は「全く浮かんで来なかった」のだろう。それくらい自分の技術に自信を持っていた。そのことを3日目の夜、一人になった時に「猛烈に悔やんでいた」のだろうか。何となく私も、コ・ジンヨンのファンになりそう!。私は今度の全米オープンはコ・ジンヨンが最大の壁となって、「畑岡奈紗のメジャー取り」の前に立ち塞がるものと予想している。去年のプレーオフの再来で、畑岡奈紗とコ・ジンヨンの「巌流島の戦い」が見られるかも。となればこの世界一の絶対王者を倒してこそ、松山のマスターズに続く「畑岡奈紗の全米オープン」が輝きを増すというもの。さぁ戦いの6月、二人の「世紀の一戦」を見ようではないか!

3、畑岡奈沙のスイング改造について
去年からスイング改造に取り組んでいるそうだが、上半身の捻転を深くして、さらには打つ時の「ジャンプする癖」を少なくしているらしい。テレビで解説をやっていたが、どう見ても昨年と今年で「スイングが違う」ようには、素人の私には分からなかった。プロのスイング改造というのは、おそらくは、我々が思っているより数段「微妙な調整」なんだと思う。だから素人目にもはっきりとわかる、渋野日向子のスイング改造が大きな話題になったわけだ。実は私も大きな改造に取り組んで「早や1年半」、YouTube を参考にしながら「ベストスイング」を手に入れるために営々努力を積み重ねている。そんな私が「ただ単にまっすぐ飛ばすだけ」のことに汲々としているのに、渋野日向子は1年ちょっとで「プロレベルの飛距離と精度」を手に入れたという。やっぱ天才じゃね?

まあ渋野のことは置いといて、畑岡奈紗は相当な時間をトレーニングして、しっかり目標を立ててやってきたと思う。この苦労はきっと無駄ではない筈。では私のスイング改造はどうなのかというと、こちらも嬉しいことに「最近ようやく」出口が見え始めてきたところである(やった〜!)。やっぱ、一生懸命努力した苦労は、プロでもアマチュアでも「報われる」というお話。これだからゴルフはやめられないよねぇ〜。

ちなみ木曜日には、友人のS・Y氏と「沼南ゴルフ」というミニコースへ行って、アプローチを特訓して来ます。レポートは後日ブログにアップしますので乞うご期待。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿