この所の「連日打込み」で分かったことは、ゴルフスイングの上達には基本が大事という「ただ1点」である。つまり「前傾姿勢の形と維持」がスイングには何より大切だった。勿論下向いて曲げてればいい、という簡単なもんじゃあ無い。ではどうするか?
私の長年の試行錯誤から見えて来た前傾姿勢の作り方を書いてみると
① 腕が9時まで下りて来た時点では、頭は「真下」を向いている
② インパクト直前で腰は90度、胸は45度、腕は真下に下がっていて、クラブシャフトは「水平」になっている
③ インパクトの間にさらに胸は回転して90度まで開いていき、曲げていた右腕をそのまま維持して、手首に力を入れ目標方向に押し出す
・・・ここの時点で、前傾姿勢が「出来ているか、出来ていないか」の差が出て来るわけだ・・・
④ 前傾姿勢が出来ている人はインパクトの間に「更に頭が下がり」、軸回転で」フォローを出していける(出来てない人は頭が伸びあがり全体に起き上がってアーリーリリースになってしまう)
⑤ 腕が3時まで回ったあたりでようやく顔が目標に向き、フィニッシュまでは惰性で回転する
以上。これは皆さんお分かりだろうが、私のというよりは「中島啓太のスイング」を文字にしただけの机上の空論である。
理想はこういう感じというのを書いた。では実際に私が練習するとどうなるか?
① とにかくハンドファースト・インパクトは絶対である
② インパクト直前の形=腰が回り右膝が正面に来て、胸は少し開いて右肩が下がり、右腕がボールの上に来て手首には伸ばす力は加わっていない状態
③ インパクト=直前の形からクラブを回してヘッドをボール位置まで動かすが、手首はまだリリースしないで角度を保ち「ボールコンタクト」に備える状態
④ インパクトからフォロー=ようやく右手首を開放して、ヘッドを目標方向にリリースする
⑤ それから初めて起き上がる
練習のポイントは大体こんな感じである。
正直なところ、私はいままでインパクトで「僅か」ではあるが頭が起き上がっていた(というよりは、頭が十分に下がっていなかった、と言うのが正しい)。頭が起き上がっているということは体も起き上がっているということ。そうなれば当然その瞬間にシャフトは伸びて、手首もリリースされアーリーリリースも発生して「すべてが台無し」になる訳だ。ではインパクトの瞬間に起き上がるのをどうすれば防げるか?
前まではアドレスから切り返し・ダウンスイングまで頭を同じ高さにしていた。しかしこれだと地面への力が発生しないので、その後は「沈み込む」タイミングを色々変えながらやって見たが、どうも早く沈み込むと逆にインパクトで「反動で起き上がる」と分かったのである。で、反動で起き上がるのを防ぐには、
① クラブを下ろすのと「関係なく」沈み込む必要があると考えた(腕に力を入れない)
② そこでダウンスイングの初期には「左広背筋を伸ばしながら頭を下げる」ことに集中した
③ 左肩を止めたままお尻を引くと「左の背中側が伸びる」のを感じることが出来る。これを感じた状態で頭をググーっと下げると「インパクト直前」の前傾姿勢が作りやすくなる
そして何よりも「インパクトではリリースしない」ことが肝心である。
勿論最終的にはリリースしないと球は飛ばない。だがボールの置いてある位置でリリースしてしまうと「リリース後」のヘッドの加速力が無くなってしまい、結果として「思ったより飛ばない」となりやすいのだ。ついこないだ分かったことだが一番飛ぶ打ち方は、腕に力を入れるのではなく「肩と手首のスナップ」で球を飛ばすことだ。ハンドファーストを色々工夫しながら練習している時に、突然「インパクトで手首を使う感覚」が初めて感じられたのである。
自分でやって見れば判ると思うが、ヘッドに勢いをつけて慣性力で球を飛ばすのではなく、手首を使って「力を入れ、遠くに飛ばす」場合は、必ず手首は「背屈し」ていなければならないのである。曲がっていなければ伸ばすことは出来ない理屈だ。これがハンドファーストの真実だと思う。やっとインパクトで手首が使えるようになってくると、自然と「前傾姿勢の起き上がり」も減って来る。すべての動作は「リンクしている」のだ。で、前傾姿勢を保つ方法は何か?という問いには
インパクトでの「右手首の正しい力の入れ方」を覚えること
これである。何か最初の話と違っているような気がしてきたがまあ良い。インパクトで右手首を正しくリリースするためには、当然だが前傾姿勢が「インパクトの態勢」になっていなければ出来ない理屈だ。そのためには・・・、またそのためには・・・と順繰りに直前の動作まで遡っていくと、結局アドレスからバックスイングの上げ方に戻ってしまう。が、これは正しくない。バックスイングは正しいトップの形に持っていくためには・・・という「準備」である。肝心なのは切り返しからダウンスイングの筈だ。そこで切り返しからダウンスイングの開始までをもう一度おさらいしたい。
① 切り返しで全体に軽く沈み込む
② インパクトで更にもう一段、頭は下がる
③ 手首をボールに押し付ける為に、反動で下半身は逆に伸びる
こんな感じだろうか。
次回の練習のポイントとしては、
① 切り返しの時、まずお尻を「その場で回転」させること。ポイントは「左広背筋」である。ポイントは「軸を意識して回す」こと
② 同時に、頭を下げて真下を向き、腰と胸を目標方向に素早く回す
③ この時点ではまだ手首はシャフトを持っているだけでリリースしないのがポイント
④ 意識の上では、「インパクト後」にようやく手首を伸ばし始める(ヘッドが当たってからリリースまでの間、フェースはボールに接触している感覚)
⑤ フォローまで胸を回し続ける
以上。
とにかくインパクトで右手首に思いっきり「力を入れて背屈」し、リリースの準備をすること。これを集中して練習したい。
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