明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

私の引越しの条件

2018-04-04 21:00:00 | 今日の話題
引っ越しのチェックポイントは色々あるが、一つの点に浮かれてはいけない、ということが肝心である。以前から奈良に引っ越ししたいと言っているのだが、そろそろ現実のものになってきたので、ここら辺で「借りる時の条件」を固めることにした。部屋を借りるというのは自由だから、それほど真剣に考えなくても良さそうだが、私は「何事もキッチリした性格」なので細かく書き出してみたいと思う。私にはいくつかの譲れない項目があるので、それらを不動産屋に見せておくと話も早くなるのである。何せ引越す先が「奈良」だから、そう簡単に物件を見にいけないのだ。奈良はとっても遠いのである。では早速こだわり設備のチェックポイントを紹介しよう。

1 エアコン
私は病気をするまでエアコン無しの生活を続けていたが、それは人間も「自然のままに生きる」のがいいという単純な考えからだった。しかし病院で冷暖房完備の生活を3ヶ月してからは「余りの快適さ」に抵抗する理由もなく、「今ではエアコンなしでは生きられない体」になってしまった。エアコンは年式で性能が相当違うらしい。アパートの場合は年式は古いのがついているので余り期待は出来ないが、エアコンは「絶対必要」なのでこれは外せない。1DKくらいなら「どれでも大差ない」と思うので、自分で買うのはやめて「備え付け」のを使うことにした。

2 コンビニ
あれこれ理屈をつける必要はまったくなくて、単純に「常識である」というだけである。基本は「見える範囲にある」ことだが、200m位は許容範囲である。私はセブンイレブンが好きなのだが、ファミマでもローソンでも構わない。近くにあることが最優先である。決済方法はプリペイドカードだから「カードが使える」ところならOKなのだが、どうもNanacoと比べてTポイントもポンタも使い勝手が悪い。特にポンタは「オートチャージ」が出来ないので面倒くさい。イオンカードの方が「地方」では便利かも知れない。とにかく色んなところでセブンイレブンの方が便利である。ここら辺りがファミマやローソンの負けている原因であろう。

3 コインランドリー
自宅で洗濯する習慣が無い私には、コインランドリーは近くにないと困るのである。今は歩いて20分ぐらいのところにあるが荷物を抱えて歩くのは結構しんどい。出来れば5分くらいのところがベターだ。これも重要な条件である。洗濯機は5年も使うと相当ランニングコストが安くなるが、私は乾燥機が楽なので高くてもコインランドリーにしている。梅雨時の部屋干しの何とも言えない悪臭は、スタイリッシュな私には「耐えられない」のだ。その点コインランドリーのガス乾燥機は「完全に乾く」ので重宝している。

4 温水洗浄便座
トイレは病気して以来、「一番気をつけている」ことだ。便秘になると「血圧が急激に上がり」脳梗塞患者には文字通り死活問題である。詰まると人間の体は血圧を上げるようで、あっという間に「200を超えた」りするので恐怖である。それで今では毎日一回「午前中」に出すようにしている。間隔が開くと「先端が固まって出なく」なるのだ。水分不足も便秘の原因になるので、酒を飲んだら「必ず大量の水分を取る」ように心がけている。で、便秘気味の場合に備えて「温水洗浄便座で出口を湿らせて」出やすくすることにしている。なんとも手間がかかる生活だが「生き延びるため」には仕方がないと諦めている。だから「いつでもどこでもトイレにいける」皆さんが羨ましい。私も出来るような気はするのだが、まだ一度もやったことがない。今は別に困ってはいないが、それでも朝早く用事が出来ると「途端に困っちゃう」のだ。トイレが済むまで「出掛けられない」のである。いつか何とかしたいのだが。

5 風呂
今のアパートの風呂は足が伸ばせないので、シャワーだけしか使っていない。それでも困らないのだが、たまには「ゆっくり入って」みたい。優先度は低いがあった方がいいので加えておいた。洗面所と風呂は別になっているほうが「風呂が大きい」ように思う。どちらにしても「アパートでは高望み」である。

6 スーパー
食事は全部コンビニというわけにはいかないので、マルエツとかマミーマートとか「食べ物」中心のスーパーが欲しい。値段は何処でも一緒らしいので、「冷凍物」が豊富な所があると良い。毎日行くわけではないのでコンビニほど近い必要はないが、「500m以内」にはあって欲しい。奈良に移住すれば自転車が使えるので1kmぐらいでもいい。毎日行くわけではないので、「賞味期限」を守るためには手造り惣菜などは買わずに我慢しているのだが、すぐ近くにあれば「夕食時にその日と明日の朝の分を買いに行く」事が出来るので、冷蔵庫は空っぽでも困らないから色んなものが食べられるではないか、と考えるが果たしてどうなのか。必要な時に必要なだけ買う、というのが理想である。

7 ゴルフ練習場
私にとっては唯一の遊びである。コースに出るのはそれほどでもないが「練習場でスイングを極める」という魅力には「どっぷりはまっている」次第だ。だから歩いて行ける距離に練習場がないというのは「アパートとして落第」である。自転車でもいい。とにかく「気軽に行って軽く練習」出来なければ、生活が窒息する。練習場は前は距離がある程度必要だったが、今では150ヤードあれば十分である。病気で右手が少々麻痺して以来、飛距離が出ないので十分練習になるのだ。それより料金が安いほうがいい。いまは「打ち放題で1500円」である。だが奈良なので「相当に安い」だろうと思っている(バカにするなと言われそうだが)。ボールの落ちどころがはっきりわかるので、出来れば2階席が欲しいところである。これは必須だ。電車で30分などというのでは「論外」である。

8 喫茶店
私はもともと喫茶店が大好きだったのだが、柏に居を定めてからというもの、余り行かなくなってしまった。雰囲気の良い喫茶店が柏には「全然ない」のである。以前私は松戸に住んでいたことがあって、「バンコク風の広々とした瀟洒なカフェでアルバイトの女子高校生の給仕を楽しみに本を読む」のが日課だった。大きな窓から花畑と並木道が見えて、本を読み過ぎて疲れたときには頭を休めることも出来た。そんな優雅なカフェには最近はとんとご無沙汰していて、おかげで「読書」の方もはかどらなくなってしまった。本を読まない私は「生きてる価値がない」とまで思うくらい本好きなのだから、人生がかかっているとも言えるのだ。私は以前にも書いたことがあるが、「流行らなくて今にも潰れそうな店」というのが理想である。若いギャルがキャピキャピ談笑する「ザワザワした店」はどうも苦手である。出来れば客は私一人がいい。とは言っても商売だから潰れては困る。何でもほどほどがいいのだ。

9 病院
私はこれまで病院と無縁の生活を64年続けていて、医者にかかったのは「歯医者が一回と、ハワイ旅行でハンバーガーばっかり食べたせいで出来物ができて皮膚科に行ったのが1回」だけであった。都合2回である、健康保険も払うだけで使ったことはなかった。それが脳梗塞で医者に診ていてもらわなければ生きられない体になってしまった。やはり医者には常時かかって「言うことを聞いておく」のが健康の秘訣である。最近は「かかりつけ病院」という制度が出来ているそうなので、受付に可愛い娘がいる病院でもあったら是非行ってみたいと思っている。今は病院でも「その後お変わりございませんか?」と聞かれるだけだが、何かあった時の「保険」である。どうせ暇なのだから「たまには病院で検査しておく」のも悪くはない。近くのかかりつけ病院さえあれば、脳梗塞の予後の検査は「少々遠くても可」である。

10 景色
奈良一番の繁華街を狙うかそれとも飛鳥の観光地の近くでそこそこ便利なところを狙うか、ここは迷うところである。実はここ柏に引っ越して気づいたのだが、住んでしまうと場所なんて余り気にならないのだ。今のところはおよそ環境が良いとは言えないし、部屋も快適には程遠い物件だが家賃のこともあるので、まあこんなものだろうと更新手続きをした。ネットで検索すると奈良は大体相場が安いので、5万も払うと「3LDKの部屋」がゴロゴロ引っかかる。だから部屋より周りの環境が大事だが、私はずっと都会暮らしをして来たので「人混み」には飽きたのだ。むしろ山川草木に囲まれて暮らす生活もいいな、と思うようになってきた。年だろうか、春には梅・桜、秋には紅葉に包まれて山の端に夕日の沈むのを見ながら「一杯の酒を楽しむ」、そんな優雅な生活が恋しくなるのである。

少し自分なりのこだわりを書いてみたが、そもそもの条件というのがあるので、ついでに書いてみたい。

1 家賃
総支払額が年100万円まで。安いに越したことは無いが「市場原理からいって安かろう悪かろうで」ある。家賃以外になんだかんだと諸費用がついて結局高くなってしまうのが不動産屋の手口なので、騙されないように気をつけよう。ただ私の場合は会社に勤めているわけではないので「交通手段や通勤時間」を気にすることはない。駅に近いというだけで「1、2万円上がる」ので、ちょっと離れた物件が狙い目だろう。ただ最近のアパートは皆、通勤時間を考慮して建ってるので、それほどメリットがあるとは言えない。それに1K・ワンルームで十分なのだが田舎では、全部2LDKかそれ以上の部屋数になってしまっているのでスタイリッシュな一人住まい用のアパートなんかは「ハナから無い」と諦めたほうが良いだろう。8畳ぐらいの部屋が一つあれば、それで生活するのには十分である。まあ寝室は別のほうが「ちょっとはマシ」な生活が出来るが、部屋が増えると「物が増える」のである。これは痛し痒しである。折角断捨離したのだから、なるべく物を買わないためにも「一部屋」にしておいたほうが無難であろう。インテリアなんてものは絶対買わないし、何より「死んだ時にゴミになる」から不必要なものは無いほうがいいのだ。で、10畳のリビングと2畳の台所で家賃コミコミ7万を狙うことにする。

2 WiFiがスムーズに入る
今はどこでも入るようになったが、何せ奈良の田舎である。東京と同じだと高をくくっていると「エライ目」に会いニッチもサッチもいかなくて泣くことになる。これは契約まえに実地に「自分で確かめておく」ことが必須だ。前に不動産屋に大丈夫ですよと言われて入ったはいいけど「全然速度が出なくて」早々に引き払ったことがあった。WiFi環境は生活の「基本中の基本」である。

3 日が当たる
まあ当然だ。まわりを高層ビルで囲まれて「日が全く差さない」のでは話にならない。まあ奈良であるからそんな心配はしていないが、出来れば「朝日が当たる」家がいい。朝日が当たると寝覚めがいいのだ。私は夜寝る時にカーテンを開けておく習慣があるのだが、今のアパートは8時頃にならないと日が当たらないので何とも中途半端なのだ。やはり6時には「直射日光」があたって欲しい。

4 BS・CS
今はケーブルテレビが地方でも結構入っているようだが、奈良も僻地になると心配である。ゴルフの中継はほとんどがCS頼みになるので、これが入らないと人生が「がっくり」なのだ。それに面白い番組もBS・CSが多い。まあ、なければないで考えるほかないが、あるに越したことはないだろう。

5 地震に強い
奈良は津波の心配がないが、地震もそれほど多くはない。川も氾濫するほどの大きな川は西の方に集中しているので、そこそこ安全である。原発もないし、観光業で食っている県なので「災害」といえば火事ぐらいだが、そこは「アパート暮らし」の特権である。燃えたら次に引っ越せばいいのだ。家具も断捨離したおかげで「何も無い」。いつでも「一からやり直せる」というのは実にサバサバしていて、気持ちが楽なものである。すべて一からやり直すということは、その時その時で「一番気に入ったもの」を新しく選び直せるということだから「ワクワクする」のだ。だから今の生活に飽きてきたら「また何処かに引っ越したいな」と思うのである。私は生まれてから156回引っ越しているので、3年もすると引っ越しの虫が「うずうず」してくるのである。柏も2年で飽きた。

今度引っ越したらやってみたいこと

色々あるが、今度は「人付き合い」をやってみようと思う。今までの人生は「近所づき合いなし」だったので、今度奈良に引っ越したら「近所の人や喫茶店のマスターとかスーパーのレジのおばちゃんなど」と天気や政治家のニュースなどの話題をさりげなく会話するといった「人生の喜び」を、私も人並みに楽しんでみたいと思うようになってきたのだ。できるかどうかは「私次第」である。

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