和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

アインシュタインの眼

2010-11-07 21:15:57 | 日記
という番組がBSであるのですが、今回は書道でした。
スローモーションで見た筆使いや、ミクロ世界の墨など、面白い映像をふんだんに見せてくれて、ためになる番組でした。
再放送が何回かあるようなので、ご覧になれる方は是非。

活気帯びてまいりました

2010-11-07 10:23:48 | 日記
競書の締め切りも迫り、お教室もいよいよ活気をおびてまいりました。
そして、塾生諸君の上達ぶりが、一気に波のように押し寄せてきています。

その源泉は一人一人の集中力にあると思います。
集中力のみなぎったお教室の緊張感溢れる空気は素晴らしいものですが、その力に圧倒されてしまいそうになるぐらいです。
お教室が書道創造空間として、更に深化していることを嬉しく感じています。

多分皆さんに刺激されてのことですが、久々本気でバンドやろうかと思い、勢いのありそうな若者三人に声をかけ、今月半ばに初練習の運びとなりました。本気とは言っても月数回しか練習できませんが、一回二時間ほどの演奏に集中する時間は、きっと私に何かを気付かせもらたしてくれると思います。
練習の為の練習にならないよう、来年ステージに上がること目指して頑張ります。

精神力は年々タフになっていくのですが、瞬発力と持久力が大分下がっておりまして、そこをどうごまかすか?言葉変えればどう帳尻あわせるのか?という問題点があります。
また、どのようにして若者に説教臭い会話をしないようにできるか?という難題もあります。
前者は日々のストレッチや食生活などで、少しずつタフな体力つくりながら『決して無理はしない』精神を養うことでゆるゆると解決していきたいと。

後者は、30歳の年齢差を越えるために、刺激ある演奏以外にはないと。
とげのある演奏も、逆にとげのない演奏も刺激になるわけです。
またその目的が歌詞と歌を大切にしながら自分を出そうとすることであるならば、結束できると思うのです。

歌詞には意味があり、臨書対象としてのお手本にも意味があります。
その意味を理解し、生かしながら自分自身を出す作業は、音楽にも書にも同じように大切なところです。
しかし文字には意味だけではない形の美しさもある。
ロックもイントロのギターリフの格好よさだけに惹かれることもあるのです。
下手なのにギターの似合うスターにあこがれ、数十年も経たない内に伝説は神格化されるのです。
ましてや書の世界となると、、。
聖と言われる作者や国宝とされる作品に対して、尊敬し敬う気持ちは大切です。
しかしそれらを学ぶ者として、もっと身近に下ろして感じる作業が必要なのです。
感じたら真似だけではなく負けないように書いてみる。
越えるまで書いてみる。

それを最近亡くなられた、榊莫山先生は示しておられたのではないかと思うのです。
お会いしたことはありませんが、テレビの映像や著書を通して感じるのです。

聖にも天才にも生き様があり、そこに自分の生き様を重ねて、初めてわかる対象の凄さと、自身の未熟さ。
そのギャップを埋める為に次々に繰り出す凄い技。
しかし軽くいなされてしまう。
ジャッキー・チェンの『カンフーマスターへの道』系の映画を思いだします。

多分若手バンドマンは、私を試し、潰しにかかり、認められたくて数々の技を繰り出してくることでしょう。
それを私がカンフーマスターよろしく、軽くいなすことができるのでしょうか。

私が負けそうになって、『月に向かって演奏しろ!』などと口にしたら、完敗ですからね。

今日の漢字は『乾坤一擲』