和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

泥団子作り

2009-07-18 11:23:58 | 日記
光る泥団子づくりをしている大学教授についての番組をみました。
二年かけて子供でも作れる光る泥団子の作り方を作ったとのことなのです。
光る泥団子を意図的に作ったのは幼稚園の先生。
子供が喜ぶからだそうです。
そういえば小学生のころ、団子作りに熱中したなぁ~。
あの頃はぶつけて勝負していました。
大切な泥団子は研いていたので、結果光っていたような記憶があります。

三歳ぐらいから泥団子作りに熱中するようです。
人間の本能でしょうか。

土をこねて形を与える喜びは、岩石に傷つけて絵という形を描く喜びと同じでしょう。

言語の始まりは、危険や獲物の存在を仲間に知らせる吠える行為からはじまったのかもしれません。
同時に声を出してその響きを楽しんでいたかもしれません。
物を叩いてその音と感触に酔いしれていたかもしれません。

絵や文字を書くとか、会話をしたり歌を歌ったり、パーカッションを叩いたりという行為は、そんな人間の本性に基づいていると思うのです。

だからこそ熱中できるし、熱中した充実した時間の中から想像力が湧いてくるのかもしれません。

充実した時間を過ごすのに、特別なものが必須ではないのです。

物を作り出したい気持ちが本能としてあるなら、それを引き出すのは感じる力、感性力でしょうね。

感じる力を鍛えるために、目に飛び込んできたもの全てに喜怒哀楽を感じる訓練をしていた時期があります。
ねじまがったガードレールに怒りを、高速道の街灯に美しさを、朽ち果てた家屋にわびしさを、子供の笑顔に慶びを、というような感じです。
そのうちどうでもよいはずの物や通りすがりの人から、瞬時に物語りができるようになりました。

そんなことで感性力が磨かれたのかどうかははっきりしませんが、何かを感じて瞬時に作り出すことは得意なほうかもしれません。
書の作品に活かしていきたいです。

今秋に発売される二つのアルバムのジャケを制作しています。
一つは私が構成とアイデアを歌詞からイメージして、イラストレーターに伝える仕事。
イメージは電車移動や運転中にしました。

もう一つは水彩画を自分で描きました。
描いている最中はノリノリでしたねぇ。

なかなか面白い作品になりました。
まさに自画自賛です(笑)

今日の感じは『泥』にしてみましょう。

指で手の平に描いたり、イメージするだけでも立派な書道の世界ですね。