毎日モーツァルト!

モーツァルト初心者なので、モーツァルトの曲をたくさん覚えたい♪BS2の番組『毎日モーツァルト』の曲名を毎日?記録します。

【第33回】 ピアノソナタ 第7番 ハ長調 K.309 第1楽章

2006年03月15日 | マンハイム
1777年 モーツァルト21歳の作品。
マンハイム宮廷楽団器楽音楽総監督クリスティアン・カンナビヒの娘ローザのために書かれた曲。

 (ピアノ)ダニエル・バレンボイム
 【出演】 (モーツァルト研究家)海老沢 敏


- 音楽の都マンハイムへ -

1777年10月末、21歳のモーツァルトはアウクスブルクを発ちマンハイムに向かった。宮廷に職を求めるためだった。
18世紀半ばプファルツ選帝侯の宮廷が置かれて以来、マンハイムはヨーロッパで最高水準の宮廷楽団を抱える音楽の都となった。
プファルツ選帝侯カール・テオドールは音楽にとりわけ深い関心を持ち、ヨーロッパ各地から優秀な音楽家を集め宮廷楽団を編成していた。

モーツァルトはある伯爵を介して宮廷への就職を申し入れる。
マンハイムの宮廷楽団は、器楽奏者だけで70人を越える大所帯。「マンハイム楽派」と呼ばれ、その名声はヨーロッパ中に轟いていた。第一級の演奏技術を誇る音楽家たちがきら星のごとく集まっていた。モーツァルトはマンハイムに滞在し就職の返事を待つ間に一流の音楽家たちと交流を深めた。
大規模な宮廷楽団を率いるカンナビヒはモーツァルトがとりわけ尊敬した存在。モーツァルトは連日のようにカンナビヒの家に通い詰めた。
マンハイムの優れた音楽家たちとの出会いに刺激されて宮廷楽団に職を得たいというモーツァルトの期待は高まっていった。