毎日モーツァルト!

モーツァルト初心者なので、モーツァルトの曲をたくさん覚えたい♪BS2の番組『毎日モーツァルト』の曲名を毎日?記録します。

【第94回】交響曲 第36番 ハ長調 K.425 「リンツ」 第1楽章より

2006年06月15日 | リンツ
1783年 モーツァルト27歳の作品。

指揮: ジェフリー・テイト
演奏: イギリス室内管弦楽団
出演:  茂木健一郎 (脳科学者)


 ~ リンツ ~

ドナウ河畔の街リンツは、ザルツブルクとウィーンの中間に位置する。現在ウィーン、グラーツに次ぐオーストリア第3の都市。少年時代のモーツァルトもたびたび訪れている。幼いモーツァルトと父は1762年、現在の「三位一体館」跡にあったホテルに宿泊している。

1783年10月30日、3ヶ月の帰郷を終えたモーツァルトはウィーンへの帰途、コンスタンツェを連れてリンツに立ち寄る。
リンツでモーツァルトを出迎えたのは、旧知のトゥーン伯爵。モーツァルト夫妻はリンツ滞在中、この伯爵邸に宿泊する。現在は「モーツァルトハウス」として中庭が公開されている。

“この家で僕らがどんなに歓待されているかとてもお伝えできないほどです” (父への手紙 1783年10月31日)

到着早々モーツァルトはリンツで演奏会を開くことになる。
当時演奏会のプログラムには交響曲が欠かせなかった。交響曲を1曲も持参していなかったモーツァルトは演奏会までのわずか4~5日で交響曲を書き上げた。

1783年11月4日、モーツァルトの演奏会が開かれ、出来上がったばかりの曲が披露された。こうして誕生した交響曲「リンツ」。短期間で書かれたとは信じがたい完成度でたちまち人気曲となった。