毎日モーツァルト!

モーツァルト初心者なので、モーツァルトの曲をたくさん覚えたい♪BS2の番組『毎日モーツァルト』の曲名を毎日?記録します。

【第163回】交響曲 第39番 変ホ長調 K.543 第4楽章より

2006年11月01日 | ライプツィヒ
1788年6月26日に完成。 モーツァルト32歳の作品。
第4楽章は躍動感に溢れている。

指揮: ロジャー・ノリントン
演奏: ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ
出演: 大友直人 (指揮者)


 ~ ライプツィヒ ~

中世以来の商業都市ライプツィヒ。5月8日 モーツァルトはこの街に到着した。
当時ライプツィヒでは市民の手による演奏会が定着しつつあった。
モーツァルトは到着後間もなく友人たちにせがまれて演奏会を催すことになった。

ゲヴァントハウスの名はかつてここにあった「織物倉庫」に由来する。
1743年 商人たちの手でここに現在のゲヴァントハウス管弦楽団の前身となるコンサート協会が設立された。市民が運営する最古のオーケストラである。
5月12日 モーツァルトはゲヴァントハウスで演奏会を開いた。

交響曲やピアノ曲に歌曲を織り交ぜた演目は、当時の演奏会の一般的なものだった。
現存する演奏会プログラムにはこのように書いてある。

“宮廷楽長モーツァルト氏の音楽会
       ゲヴァントハウスのホールにて 1789年5月12日火曜日

〔第1部〕交響曲
     アリア(ドゥーシェク夫人) 
     ピアノ協奏曲
     交響曲

〔第2部〕ピアノ協奏曲
     アリア(ドゥーシェク夫人)
     幻想曲ハ短調
     交響曲

これらすべての楽曲は楽長モーツァルト氏の手によるものである”

この時、前年に作曲された交響曲第39番も演奏されたという。
優美で清澄な旋律をもった交響曲第39番変ホ長調。
中でもこの4楽章は躍動感に溢れている。

“コンサートは拍手喝采と名誉の点ではまったく素晴らしかったけれど、収入に関してはお粗末であった” (モーツァルトの手紙 1789年5月16日)

ゲヴァントハウスの聴衆を魅了したモーツァルト。
しかし肝心の収入面では期待に反した結果となった。

同行のリヒノフスキー侯爵は急遽ウィーンへ戻ることになった。
5月17日 モーツァルトはリヒノフスキー侯爵と別れ、旅の最終目的地ベルリンへとひとり旅立った。