■ コロレド大司教とモーツァルト

ミュージカル『モーツァルト！』
　　脚本・歌詞　ミヒャエル・クンツェ
　　音楽　　　　シルヴェスター・リーヴァイ

モーツァルトの生涯をヴォルフガング（人間としての部分）とアマデ（才能の部分＝子役）の２役を持って表現したミュージカル。これまでに、ウィーン（オーストリア）・ハンブルク（ドイツ）・カールスタッド（スウェーデン）・ブタペスト（ハンガリー）、そして日本で上演されてきました。

このミュージカルには、ヴォルフガングとコロレド大司教の確執についても非常に興味深く描かれています。高圧的なコロレド大司教に反抗するヴォルフガング。父レオポルトや姉ナンネルも２人の確執の影響を受けます。
このミュージカルでのコロレド大司教の描き方が面白い！
絶対的な権力を持つが、しかし所詮コロレドも普通の人間なのだと思わせる場面もあり、憎めないキャラクターに仕上がっています。

このミュージカルに登場するモーツァルトの曲は、
・セレナード第６番ニ長調ｋ239「セレナータ・ノットゥルナ」
・ピアノ・ソナタ第14番ハ短調ｋ457
・オルガン・ソナタ第７番ハ長調ｋ336
・ピアノ協奏曲第24番ハ短調ｋ491
・クラリネット協奏曲イ長調ｋ622
・歌劇『皇帝ティトの慈悲』序曲ｋ621
・ピアノ協奏曲第９番「ジュノム」変ホ長調ｋ271
・オペラ「魔笛」ｋ620
・レクイエムニ短調ｋ620

あと、本当に少しだけですが「トルコ行進曲」や「交響曲第４０番」なども流れていたと思います。
モーツァルトを堪能できるミュージカルです。