1786年 モーツァルト30歳の作品。
◇第1幕カヴァティーナ(アリア)「殿様もし踊りたいんでしたら」
指揮: リッカルド・ムーティ
演奏: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
出演: 涼風真世 (女優)
バリトン: トマス・アレン
◇二重唱「どうぞお先に」より
ソプラノ: キャスリーン・バトル 、マリアナ・ニコレスコ
◇アリア「僕どうなっちゃったんだろう」
メゾ・ソプラノ: アン・マレイ
~ 今からでも間に合う“毎日モーツァルト”Ⅱ⑤ 「フィガロ」 ~
1786年5月1日、現在のウィーン・ミヒャエル広場にあったブルク劇場でモーツァルトの代表作オペラ「フィガロの結婚」が初演された。
原作は作家ボーマルシェが書いた貴族批判を含む過激な芝居だったが、台本作家ダ・ポンテは過激な描写を減らし、ヨーゼフ2世から上演許可を取り付けた。
主人公フィガロは自分の婚約者を誘惑する伯爵の企みを阻止しようとする。
“相手の隙をついてうまいことやって ある時は突っ込みある時はふざけ どんな企みもひっくり返してやるぞ”(第1幕カヴァティーナ(アリア)「殿様もし踊りたいんでしたら」より)
宮廷内部にはダ・ポンテとモーツァルトを快く思わない者も多く上演を妨害する動きもあったが、初演ではアンコールがやまなかった。
1786年の冬、プラハでも「フィガロの結婚」が上演される。
プラハでの上演はウィーンを上回る大人気となり、1787年1月、街の有力者らがモーツァルト夫妻を招く。プラハを訪れたモーツァルトは自ら「フィガロ」を指揮し、大喝采を浴びる。
アリア「僕どうなっちゃったんだろう」は、恋に恋する少年ケルビーノの心を歌っている。
“僕どうなっちゃったんだろう 熱くなったとおもったらすぐ冷めるし 女の人を見るたびに顔が赤くなって胸がどきどきするんだ 寝ても覚めても恋の話ばかりしちゃう
水にも 影にも 山にも 花にも 草にも 泉にも こだまや 空気や 風にさえ語りかける 風が僕のたわ言を運び去ってくれる”
主人公だけでなく、すべての登場人物が生き生きと描かれた「フィガロの結婚」。
このオペラはとりわけプラハの人々の心をとらえ、熱狂させた。
『なにしろここでは話題と言えば「フィガロ」で持ちきり。弾くのも歌うのもそして口笛もフィガロばかり。確かに僕には大変な名誉だよ。』 (友人への手紙 1787年1月15日)
モーツァルトの30歳代はプラハでの大成功で幕を開けた。
◇第1幕カヴァティーナ(アリア)「殿様もし踊りたいんでしたら」
指揮: リッカルド・ムーティ
演奏: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
出演: 涼風真世 (女優)
バリトン: トマス・アレン
◇二重唱「どうぞお先に」より
ソプラノ: キャスリーン・バトル 、マリアナ・ニコレスコ
◇アリア「僕どうなっちゃったんだろう」
メゾ・ソプラノ: アン・マレイ
~ 今からでも間に合う“毎日モーツァルト”Ⅱ⑤ 「フィガロ」 ~
1786年5月1日、現在のウィーン・ミヒャエル広場にあったブルク劇場でモーツァルトの代表作オペラ「フィガロの結婚」が初演された。
原作は作家ボーマルシェが書いた貴族批判を含む過激な芝居だったが、台本作家ダ・ポンテは過激な描写を減らし、ヨーゼフ2世から上演許可を取り付けた。
主人公フィガロは自分の婚約者を誘惑する伯爵の企みを阻止しようとする。
“相手の隙をついてうまいことやって ある時は突っ込みある時はふざけ どんな企みもひっくり返してやるぞ”(第1幕カヴァティーナ(アリア)「殿様もし踊りたいんでしたら」より)
宮廷内部にはダ・ポンテとモーツァルトを快く思わない者も多く上演を妨害する動きもあったが、初演ではアンコールがやまなかった。
1786年の冬、プラハでも「フィガロの結婚」が上演される。
プラハでの上演はウィーンを上回る大人気となり、1787年1月、街の有力者らがモーツァルト夫妻を招く。プラハを訪れたモーツァルトは自ら「フィガロ」を指揮し、大喝采を浴びる。
アリア「僕どうなっちゃったんだろう」は、恋に恋する少年ケルビーノの心を歌っている。
“僕どうなっちゃったんだろう 熱くなったとおもったらすぐ冷めるし 女の人を見るたびに顔が赤くなって胸がどきどきするんだ 寝ても覚めても恋の話ばかりしちゃう
水にも 影にも 山にも 花にも 草にも 泉にも こだまや 空気や 風にさえ語りかける 風が僕のたわ言を運び去ってくれる”
主人公だけでなく、すべての登場人物が生き生きと描かれた「フィガロの結婚」。
このオペラはとりわけプラハの人々の心をとらえ、熱狂させた。
『なにしろここでは話題と言えば「フィガロ」で持ちきり。弾くのも歌うのもそして口笛もフィガロばかり。確かに僕には大変な名誉だよ。』 (友人への手紙 1787年1月15日)
モーツァルトの30歳代はプラハでの大成功で幕を開けた。