●わたくし、大泉洋のファンであることを自認しております。
ファンであるにもかかわらず、「大泉洋は、脇役で、主役を食ってるくらいの立ち位置が一番ピッタリする。」と、言い続けております。ですから....ね。
●その彼が主役を張った/『探偵はBARにいる』
ちまたで、なかなかの評価を得ているらしいのですが、やっぱり３枚目の洋ちゃんを期待してしまう私です。
●もっと軽妙でよかったのにィ。全編、おちゃらけてても、私的には大満足だったのにィ。
おちゃらけ→9で、シリアス→1...くらいのかる～いタッチで良かったのにィ～っ。
.....って言うのが、まあ、ホンネと言えばホンネかも。
●と言うのも、私自身が、暴力とか、殺戮とか、血なまぐさいシーンとかが苦手なんですよ。....出来れば見たくない。その描写がリアルであればあるほど、本筋がどうであれ、私自身が、勝手にゲンナリしてしまうんです。
...てな事を言ってたんでは、“お子様ランチ”しかできない....か。
●さて、相変わらず、内容やあらすじにはノータッチの、支離滅裂・感想文ですが、
松田竜平君の役が、実にかっこ良いノダ！ 普段はグータラしていて、寝てばかりいるのに、ここ一番で身体が動く！
なんだよ、なんだよ。一番カッコ良いじゃないの～～。彼の存在、とても良い！ お見事。
●あと、高島政伸のヤクザが、実に不気味で.....、怖くて.....、こちらも、すんごい存在感。こちらもお見事。
●ともあれ、この作品は、シリーズ化される匂いがするし、そのうちに、探偵大泉洋にも、こちらの方がだんだんと慣れて行くんでしょうね。あまり肩に力を入れない方が、“らしさ”が出るような気がするんだけどなあ。.....くどいか。
●そうそう。（器用なあまり、時として芝居をしすぎる大泉洋ですが、）ラスト近くの列車の中で、はやる気持ちを押さえきれずに叫ぶ「スピード出してくれ～～～！」というセリフにはシビレました。
なんだかんだと言ったって、こうやって全国区の大型スクリーンに大写しにされること自体が、ファンにとっては“バンザイ三唱”ものなわけで、それがねずみ男だろうと、高校教師だろうと、ましてや探偵だろうと、結果的には何でも良いんですよ。うん。（これもホンネ！）
実は私も、観るまでは コミカルな作品と思ってたんですが、
大泉さん まじカッコいい☆ と感心した次第です。
松田龍平は、なにやっても嵌るので これまた驚きですが、
主役を喰うことなく ちゃんと自分の立ち位置を心得ていて
実にニクい役者です。
そして、仰る通り 高嶋政伸が いい味を出してました。
バイオレンスは、そんなに好んでは観ないけど、それより
『ブラックスワン』みたな 陰湿な心象風景の描写の方が
数倍苦手。…なので 端っから観る気無しでした。
『探偵…』は、バイオレンスっていうか、ま 少々
ハードボイルドではあろうかと思いますが、
演じ手もみな達者で、私は 高得点
まぁ、おこがましいので採点は しない主義なんですが (^。^;)
いや、なに...。
単純に、血のりベッタリの暴力シーンとかに弱いだけのはなしなんですけど.....ね。
今に始まったことじゃないけれど、そういうシーンをめちゃめちゃリアルに撮る作品って...、（すごいと思うけど）私的には「うへ～～！」な訳なんです。見終わったときの、後味の問題....というか。それだけ。
もっとも、ある程度は覚悟していたんですけどね。
事前にmayumiさんのレビューを読ませて頂いてましたし。なかなかの評価を頂いていたことが、わが事のように嬉しかったし...。（母親か！）
大泉洋は、時たま、カッコ良いんですよ。（笑）
でも、時たま....じゃないといけないんです。（笑）
基本は「水曜どうでしょう」でいてほしい。
たとえば、とことんコソクだったり、金の亡者だったり、ダメダメの探偵...なんて、どうかなあ。
ハードボイルドではなくなるけど。
最後の最後に、大ドンデン返しで、本性をみせる。
最後の20分間が、とんでもなくカッコ良い。....みたいな。
今回の彼は、たまに笑わしてくれるけど、基本、普通の人だし、カッコ良すぎるんだもの。
そうそう、探偵が朝食のナポリタンを食べる喫茶店のウエイトレス嬢。 あのキャラもおかしくてスキでした！