昨日も昼過ぎから家を出て8000歩散歩をしていたが、読む本がないことに気付き、近くの町の本屋さんを覗いた。
なかなか読みたくなるような本にお目にかかれない。
最近は嫌韓・嫌中本が溢れている。
嫌だなと思う。
そんな中、反骨のジャーナリスト青木理(55)の新刊があった。
僕は"遊び人"であり、スポーツ大好きなタダのいい加減なジジイであるが、政治的、思想的にはリベラルなので、早速この本を購入した。
反骨のジャーナリストと言えば、元読売新聞社会部記者・黒田清(写真)が忘れられない。
黒田は大阪読売新聞に「黒田軍団」と呼ばれる強力な社会部を作り、スクープ連発の大活躍をした。
「反戦・反差別」を旗印に保守的な東京読売新聞とは別路線を歩んだ。
それを読売のドン・ナベツネこと渡辺恒雄(95)が許す筈はなく、黒田とよくテレビで見る大谷昭宏(76)は読売を去る。
ナベツネは東大時代、共産党員だったくせに。
読売を辞めた黒田はミニコミ誌「窓友新聞」を発行し、「窓友会」という"集い"の会を作る。
若き日の僕は早速会員になり、大阪・太融寺で月に一度開かれた集いに参加した。
集いでは、黒田はファンのオバサン達に大人気だった。
お菓子とお茶で、いろいろな事柄をみんなで語り合った。
いい思い出だ。
それと黒田の書いた沢山の本で、僕は新聞記者の何たるかを学んだ。
2000年に黒田が69歳で膵臓がんで亡くなると、窓友新聞は廃刊、窓友会も解散された。
僕は太融寺で行われた葬儀に参列し、東スポに葬儀原稿を送った。
黒田が生きていたら、今の日本の惨状をどう書いただろうか、と思う。