○五感俳句044・聴覚010・廣瀬直人
○「雨音を野の音として夏座敷」(『朝の川』1986)(廣瀬直人01)
○季語(夏座敷・三夏)
【鑑賞】:この夏の座敷は周囲を野にかこまれているのでしょうか。聴覚が野の雨の音と、内の座敷の音を聴き分けています。
○廣瀬直人(ひろせなおと)(1929~2018)
○好きな一句:「正月の雪真清水の中に落つ」(『日の鳥』1977)02
○季語(正月・新年)
【Profile】:山梨県一宮町生まれ。東京高等師範(現筑波大)卒。郷里で高校教師を勤める。1947年「雲母」入会。→飯田蛇笏・→飯田龍太に師事。1961年同誌同人。1992年「雲母」終刊後、1993年、「白露」創刊主宰。『風の空』(平成20年角川書店)により第43回蛇笏賞受賞。
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廣瀬直人掲載句
03十二月八日ごつごつ石ばかり(『朝の川』1986)(十二月・仲冬)〈次元152・月2〉2013/12/8
04立春の顔呆けたる仰臥かな(立春・初春)〈五体160・顔7〉2014/2/4
05冬晴れの掟のごとく港あり(冬晴れ・三冬)〈方法678・直喩148ごとく16〉2024/12/11
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