○五体俳句045・腕02・正木ゆう子
○「双腕はさびしき岬百合を抱く」(正木ゆう子01)
○季語(百合・夏)
【鑑賞】:百合の花束を抱いている両方の腕。その双腕の端に淋しい岬の突端を感じました。隠喩を生かした句です。
○正木ゆう子(まさきゆうこ)
○好きな一句「やがてわが真中を通る雪解川」02
○季語(雪解川・春)
【Profile】:1952年、熊本県熊本市生まれ。お茶の水女子大卒。1973年、兄→正木浩一の勧めで句作を始め、兄の所属していた「沖」に入会。→能村登四郎に師事。「沖」「紫薇」同人。第1句集「水晶体」は独自の作風で注目を浴びる。1993年兄の遺句集「正木浩一句集」編集出版。2000年「起きて、立って、服を着ること」で第14回俳人協会評論賞受賞。2003年句集「静かな水」で第53回芸術選奨文部科学大臣賞。2001年から読売俳壇選者。
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正木ゆう子掲載句
03地下鉄にかすかな峠ありて夏至(夏至・仲夏)〈次元284・二十四節気=夏至〉2016/6/21
04永き日の蘖えさうな象の脚(永き日・晩春)〈方法580・直喩128さうな2〉2022/4/28
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