●次元俳句0202・忌日(時間)05・大西八洲雄01・2014-11-23(日)
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○「番台で本読む少女一葉忌」 (大西八洲雄01)
季語(一葉忌・冬) 「ばんだいでほんよむしょうじょいちようき」
【鑑賞】:今日は樋口一葉の忌日(1896)。風呂屋の番台がおなじみだったのは30年以上前のこと。手首に巻くロッカーのアルミ鍵。腰に手を当てて飲む瓶の牛乳。番台の人はお婆ちゃんが定番でしたが。
○大西八洲雄(おおにしやすお)
●好きな一句「すぐ滾るフラスコ仕事始めかな」02
季語(仕事始め・新年) 「すぐたぎるふらすこしごとはじめかな」
【Profile】:東京都出身。→沢木欣一の「風」入会。→大坪景章の「万象」顧問。板橋区在住。
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◎これまで「次元俳句・忌日(時間)」で扱った句
「俊寛の忌日の風ぞ狂ほしき」(俊寛忌・春)
「三鬼忌のハイボール胃に鳴りて落つ」(三鬼忌・春)
「修司忌の五月の森の暗さかな」(修司忌・春)
「摩天楼にひとつ雲浮く喜雨亭忌」(喜雨亭忌=水原 秋桜子・夏)
◎これまでその他の分類で扱った「忌日」句
●俳人
「青邨忌暮の挨拶始まりぬ」(青邨忌・冬)(斎藤夏風)
「青邨忌までのしばらく十二月」(青邨忌・冬)(深見けん二)
「瓶に挿す梅まだかたし春星忌」(春星忌=与謝蕪村・冬)(大橋越央子)
「トランペットに弱音器をかけて三鬼の忌」(三鬼忌・春)(山本紫黄)
「あじさゐの途中の色に爽雨の忌」(爽雨忌・夏)(古賀雪江)
「明日たのむ思ひあらたや汀女の忌」(汀女忌・秋)(小川濤美子)
「蛇笏忌やどすんと落ちて峡の柿」(蛇笏忌・秋)(秋元不死男)
「水巴忌の一日浴衣着て仕ふ」(水巴忌・夏)(渡辺桂子)
「虚子の忌の大仏に手を合せをり」(虚子忌・春)(大橋敦子)
●歌人
「便所より青空見えて啄木忌」(啄木忌・春)(寺山修司)
「啄木忌春田へ灯す君らの寮」(啄木忌・春)(古沢太穂)
「靴裏に都会は固し啄木忌」(啄木忌・春)(秋元不死男)
「啄木忌いくたび職を替へてもや」(啄木忌・春)(安住敦)
「水の上を水の逃げゆく西行忌」(西行忌・春)(清水基吉)
「武蔵野の水音聴くや西行忌」(西行忌・春)(志城柏)
●作家
「傘のしずくで線ひく遊び桜桃忌」(桜桃忌=太宰治・夏)(寺井谷子)
「他郷にてのびし髭剃る桜桃忌」(桜桃忌・夏)(寺山修司)
「砂時計には上下なし桜桃忌」(桜桃忌・夏)(山十生)
「四時頃に書架にさす日や漱石忌」(漱石忌・冬)(大峯あきら)
「寝返りを打つて闇見る我鬼忌かな」(我鬼忌=芥川龍之介・夏)(山地春眠子)
「河童忌や棟に鳴き入る夜の蝉」(河童忌=芥川龍之介・夏)(内田百)
「多喜二忌や糸きりきりとハムの腕」(多喜二忌・春)(秋元不死男)
「傘のねばり開きや谷崎忌」(谷崎忌・夏)(山上樹実雄)
「湯上りの髪ゆるく巻き西鶴忌」(西鶴忌・秋)(大塚邑紅)
●宗教家
「地下鉄に水流れ入る日蓮忌」(日蓮忌・秋)(横光利一)
「貝の砂椀に残れり法然忌」(法然忌・春)(鈴木鷹夫)
●その他
「すぐ昃る日ぐせの空や光琳忌」(光琳忌・夏)(伊庭心猿)
●透次句
「携帯が鳴る黒鞄三鬼の忌」(三鬼忌・春) 「地下鉄が地上を走る蝉丸忌」(蝉丸忌・夏)
「乱歩忌の鉄路の上に来る常夜」(乱歩忌・夏) 「人に蹤き人に蹤かれて鬼房忌」(鬼房忌・冬)
「人に憑き人に憑かれて法然忌」(法然忌・冬) 「忌野忌RADIOバラード遠くより」(忌野忌=忌野清志郎・春)
「少しづつ風生きてきて風生忌」(風生忌・春) 「鈍色に光る横顔ハチ公忌」(ハチ公忌・春)
「帰れない二人が灯る忌野忌」(忌野忌・春) 「猫車壁に逆立つ阿久悠忌」(阿久悠忌・秋)
「海鳥の陸深くゐる一遍忌」(一遍忌・秋) 「稲妻の残光遥か汀女の忌」(汀女忌・春)
「蛇笏忌や伏せて置かるる水杓子」(蛇笏忌・秋) 「フェンス越すBlues柳ジョージの忌」(柳ジョージ忌・秋)
「なんじやこりやと腹をおさへる優作忌」(優作忌=松田優作・秋) 「鈴扉押しサテンへ入るロダンの忌」(ロダン忌・冬)
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